通勤や通学に車を使っている人だと、乗り換えするにしてもすぐに新しい車が欲しいというケースが多いはずだ。
しかし新車だと納車までの期間がかなり長くなってしまう。そこで直ぐに納車して欲しいのなら、中古車がおすすめになる。納車までの日数がかなり短いからだ。
では具体的に中古車を購入した場合の、納車までの期間や日数について詳しく確認していこう。
中古車は納車までどれくらいの期間がかかる?
中古車を購入した場合に納車までどのくらいかかるのかだが、ある程度は業者によってブレがある。ただ最短の日数で言えば5日程度になるだろう。
ちなみに中古車でも即日納車というのはかなり厳しい。
なぜなら納車する前に車内を掃除したり、ナンバープレートの交付や最終点検などをしなくてはいけないからだ。そのため必要書類がすべて揃っていたとしても、ある程度は日数がかかってしまうと考えて欲しい。
中古車の納車を最短の日数にする7つのコツ
では中古車の納車期間を、最短の日数にするにはどうすればいいのだろうか。ここでは事前に用意しておくべき書類などを紹介しておこう。事前に用意しておくことで、スムーズに進められるものが多いからだ。
【方法①】車庫証明を準備しておく
中古車の納車に必要なのが車庫証明だ。車の保管場所を照明するもので、最寄りの警察署の窓口に行って申請する必要がある。中古車を購入した店舗で代行してくれるのだが、この手続で3日~4日程度かかるのだ。
つまり3日~4日程度は納車までの日数を短縮できる。ちなみに軽自動車だと、車庫証明が不要な地位もあるので事前に確認するといいだろう。申請に必要な書類は以下の通りだ。
- 自動車保管場所証明申請書
- 保管場所標章交付申請書
- 保管場所の所在図
- 保管場所使用権原疎明書面
となっている。これらの書面は警察署の窓口に行けば発行してもらえるので、車の納車期間を短縮したい時には事前に用意しておこう。
【方法②】印鑑証明の用意をしておく
中古車を購入する時には印鑑証明が必要になる。印鑑証明とは実印が本物であるという証明をする書類のことだ。各自治体の窓口などで発行できるのだが、そのためには印鑑登録をしておく必要がある。
実印というのは自分で勝手に決めるものではなく、役所にいって印鑑登録をしないといけないのだ。既に登録してあるのなら、印鑑証明を発行するだけですむ。
証明書や登録も即日でできるので、もし登録していないのならしておくといい。中古車でも軽自動車だと、実印が必要ないケースがある。
【方法③】ローンの審査を済ませておく
中古車の購入をするとしても、状態の良いものだとローンを利用する人も少なくない。一般的にカーローンを利用する場合、購入の契約が終わった段階で申込みをすることになる。
この時にローンの手続きは早めにしておく方がいいだろう。
- 審査に落ちる可能性がある
- 審査に落ちると別の金融機関に申し込む必要がある
といった理由があるからだ。
カーローンはさほど審査が厳しくないので、安定した収入がある人だと審査に落ちる可能性は低い。しかし他社からの借金が多い、返済が滞ったことがあるなどで審査が不利になってしまう。
そのためカーローンの提供先を選ぶのもポイントだろう。例えば銀行系は金利が低いが審査が厳しい傾向にある。逆に金利が高くなるほど審査の基準はゆるくなると言われている。
【方法④】希望の納車日を交渉してみる
中古車の納車日数を短くしたい場合、購入前の段階でしておくこともある。それが納車希望日を伝えておくことだ。できるだけ早く納車して欲しいという気持ちはわかるが、業者としても最低限必要な日数もある。
そのため事前にいつまでに納車して欲しいと希望日を伝えると、業者の側での日程の調整をしてくれることがある。
こうした交渉を事前にしておくことが重要なのだ。契約の段階になっていきなり言われても困るという業者も多い。
【方法⑤】必要でないオプションパーツは取り付けない
中古車を購入する時に業者によっては、オプションパーツをつけてくれることがある。販促キャンペーンの一環で、無料でドライブレコーダーをつけるなどだ。無料でしてくれるので、ついつけてしまう人もいるだろう。
しかしオプションパーツをつけるのに、納車までの日数が延びてしまう可能性が高い。実際につけてみると上手く作動しないこともあり、その調整に日数が取られてしまうケースもあるので注意しておこう。
【方法⑥】繁忙期を避けて中古車を購入する
先程、希望日の日程を事前に交渉しておくと伝えた。それにも関連性があるのが、繁忙期かどうかだ。繁忙期に最短で納車して欲しいと言っても、多くの業者が困るだろう。
- 中古車業界では1月~3月が繁忙期
- 5月や10月、ボーナス前の時期などがおすすめ
繁忙期の中古車販売店はかなり忙しくなるので、あまり無理を言っても通じないことが多い。また無理を通すと整備が不十分になるリスクもあるので注意したい。
【方法⑦】県外の中古車販売店で注文しない
中古車を購入する時に注意したいのが、同じ県内にある店舗で購入するか県外の店舗にするかだ。納車までの期間を短くしたいのなら、絶対に県外の中古車店で購入するのは避けた方がいい。
- 県外の場合はナンバープレートの交付に時間がかかる
県外だと運輸局の管轄が異なるので、発行までに時間がかかってしまうのだ。中古車は店舗によって、販売している車が違う。そのため探している車が県外の店舗になることもあるだろうが、納車日数には気をつけておこう。
中古車の納車日が早まりやすい車選びの方法
中古車の納車期間を短くする方法を確認してきたが、もう1つ覚えておきたいポイントがある。それは納車までの日数が早まりやすい車を選ぶということだ。意外と気づかないポイントなので、詳しく紹介しておこう。
車検が残っていると車検に必要な1日~3日は短縮できる
中古車で納車までの期間を短くしたいのなら、車検の残存期間があるかにはこだわっておきたい。
- 車検なし中古車だと車検を通す必要がある
- 車検を通すまでに最大で3日程度かかる
車検がない車だと、通してから納車という形になる。そのためには整備や点検をする必要があるので、どうしても日数が延びてしまうのだ。そのため納車期間を短くしたいのなら、車検の残存期間がある車を選ぼう。
軽自動車だと車庫証明や印鑑証明など必要書類の準備が少ない
前段で中古車の納車期間を短くするのに必要な書類を紹介した。その時に軽自動車なら、不要な書類というのもあると伝えた。つまり軽自動車を購入すれば、書類を揃える手間が省けるのだ。
- 車庫証明
- 印鑑証明
具体的には上の2つになるのだが、車庫証明については地域ごとで対応が違う。そのため事前確認は必須になる。ただ必要ないと言われた時は、大きなメリットになるだろう。
納車までの日数にこだわりたいが、車種については最低限走ってくれればいいというこだわりがないケースもあるだろう。そうした場合は軽自動車を選ぶといい。
書類を揃えるための時間を別のことに使えるので、普通車の購入よりも手間が省ける。
整備が必要な車両でも必要なパーツ・部品が揃っている
中古車を選ぶ段階で、どんなコンディションなのかを確認するのも重要だ。仮に整備が必須だと言われた場合、必要なパーツは揃っているのか確認したい。その理由は以下の通りだ。
- パーツが取り寄せになると納車までの日数がかかる
そのため走行に支障がない車なら、納車前の整備をなしという対応を検討しよう。
後日有料で整備することになるだろうが、納車日数は短縮できるはずだ。ただよほど困っている時以外は選択しない方がいいだろう。
ディーラーでの新車購入の納車期間は長い?
ここまで中古車の納車期間は、新車よりも短いということで伝えてきた。ここで新車を購入した場合の納車日数についても確認しておこう。
- 一般的には1ヶ月~3ヶ月程度
- 人気車種だと順番待ちで年単位のケースもある
- 特に最近はコロナ禍による半導体不足が目立つ
一般的な車であっても新車購入した場合は、1ヶ月以上の日数がかかるだろう。なぜここまで納車期間が長くなるのかと言うと、オプションパーツやボディカラーなどをすべて注文できるからだ。
つまり契約があってから、最終的な車の仕上げに入る形になる。そのためどうしても納車期間が長くなるのだ。特に人気の高い車種だとその傾向が強く、年単位で待っている人もいる。
登録済み未使用車である「新古車」は3日~10日ほどで納車が可能?
新車のカテゴリにはならないのだが、ディーラーで利用していた新古車と呼ばれるジャンルがある。一般的には試乗車として使われていた車などを指す。
これらの車なら、納車までの日数が短いのではと考えられるだろう。
- 新古車は3日~10日ほどで納車可能
- 新車ではないのでメーカーオプションはつけられない
- 飽くまでも中古車という扱いになる
一般的に新古車の場合、状態がかなり良い車が多い。試乗車として扱われていた車なので、当然だがディーラーでもこまめにメンテナンスなどをしているからだ。そのため納車までに比較的に時間がかからずにすむ。
ただし試乗車を販売している中古車店は少ないので、どこで購入できるのかについて下調べをしておく必要があるだろう。
まとめ
中古車を購入した場合における納車期間についての情報をまとめてみた。通勤や通学など頻繁に車を使っている場合、納車までの日数が気になるだろう。
新車では1ヶ月程度はかかってしまうため、納車期間を短くするのなら中古車がおすすめだ。ただ中古車といっても、納車までの日数を短くしたいのなら軽自動車でも程度の良いものを狙うといいだろう。
また車庫証明などを自分で手続することで、より日数を短縮できる可能性がある。