車を買い替えすれば、当然車のナンバーが変わることになる。せっかく慣れ親しんだナンバーなのだから、購入した車にそのまま引き継ぎしたい人も少なくないだろう。
結論から言えば引き継ぐことは不可能だ。
だが、4桁部分は希望ナンバーを取得すればOKだ。ここでは希望ナンバーを取得するための流れや手数料を紹介しよう。
前の車と同じナンバープレート引き継ぎは不可能
車を買い替えした時に、前の車と同じナンバープレートにしたいという人は少なくないはずだ。これまで長年慣れ親しんだ番号から変わってしまえばまた新たに番号を覚えなければいけないのだから、そのまま引き継ぎたい人も多いだろう。
だが、同じナンバープレートを新しい車に引き継ぐことは不可能だ。
なぜなら、車のナンバーはその車専用の番号だからであり、ナンバープレートを付け替えることもできない。ただし、4桁のナンバーだけは同じものを設定できる可能性はある。
昔は車のナンバーはランダムに発行されていたが、今は希望ナンバー制度により4桁部分の数字は希望番号を選ぶことができるのだ。そのため、人気のナンバー以外であれば4桁部分は前の車と同じ番号にできる。
新車の買い替えで希望ナンバーに変更する『6つの手順』
新車の買い替えで希望ナンバーに変更するには、自分で手続きをしなければいけない。基本的にインターネットを使って手続きを行うのだが、6つの手順を踏まなければいけない。難しいことではないが、知っておくと安心だ。
【1】全国自動車標板協議会のホームページへアクセス
まずは全国自動車標板協議会のホームページへアクセスをする。そこで希望ナンバーの申し込み手続きが可能だ。
また、希望ナンバーについてわからないことがあれば、詳細が載っているので確認も可能。対象の予約センターもここで確認できる。
【2】希望番号申込サービスから申し込む
サイトにアクセスしたなら、手続きがスタートだ。以下が主なサービス申込のフローとなる。
① | 希望ナンバー申込サービスのサイトへアクセス |
② | 新規申込を選択し申込手続き開始 |
③ | 申込フォームに個人情報、自動車の情報等を入力 |
④ | 希望番号を入力 |
⑤ | 支払い方法を確認し申込手続き終了 |
⑥ | 申込完了メールが届けば申込完了 |
申込フォームで入力する内容は特に難しいことはないが、車の情報を細かく入力するため事前に車検証を準備しておくといいだろう。
申し込みには”一般希望番号”と”抽選対象希望番号”の2種類
希望ナンバーの申し込みは「一般希望番号」と「抽選対象希望番号」の2種類がある。必ずしも自分が希望するナンバーが選べるわけではないが、88-88などのような抽選対象希望番号以外はたいてい希望通りになるはずだ。
だが、稀にすべて払い出されている番号もあるので事前にチェックしておくと安心だ。また、抽選対象希望番号は地域によって若干変わってくることがあるため、他の地域では一般希望番号だが自分の地域は抽選対象希望番号になっていることもある。
払い出された番号の確認や抽選対象希望番号は、いずれも希望番号申し込みサービスのサイトからチェック可能だ。
抽選対象希望番号の申請方法
もし希望ナンバーが抽選対象希望番号だった場合、申請方法は若干異なる。申請方法のフローは以下の通りだ。
① | インターネットから希望ナンバー申し込みサイトにアクセス |
② | 申込ボタンをクリックし、指示に従い自動車の情報等を入力 |
③ | 申し込み完了メールに抽選日が記載されている日付に抽選 |
④ | 抽選結果がメールで送られてくる |
⑤ | 当選時は希望ナンバー同様の手順で手続き |
⑥ | 落選時は次の抽選に申し込むか、番号を変えるもしくは諦める |
抽選に外れた場合そのナンバーはもう取得できないわけではない。払い出しされていないナンバーであれば、再度チャレンジ可能である。
落選後1週間以内で同じナンバーを再度希望するのであれば、抽選再申込から入力すれば手続きが短縮できるので便利だ。
【3】希望ナンバー変更に伴う手数料の支払い
希望ナンバーの申込手続きが完了または抽選対象希望番号は当選したら、申込完了メールに記載している交付手数料の支払いをすることになる。支払い方法は地域によって異なるため、確認が必要だ。
交付手数料は軽自動車・普通自動車・大型自動車でも違ってくるし、管轄の地域によっても変わってくる。
【4】予約済証をもらう
交付手数料を指定の方法で支払いを済ませれば、予約済証を受け取ることになる。予約済証の受け取り先と受取期限については、交付手数料の入金確認メールに記載されているので確認しておくといい。
たいていは全国の陸運局、軽自動車なら軽自動車検査協会に併設されている予約センターが受取先となる。
そちらに足を運んで予約済証を受け取るのだが、基本的に土日はやっていない。そのため平日もしくは祝日に行くことになるのでスケジュール管理はしておくといい。
【5】”陸運局”もしくは”軽自動車検査協会”で登録
予約済証を受け取ったなら、それを陸運局、軽自動車なら軽自動車検査協会に持って行き登録を行うことになる。
面倒だと思うかもしれないが、予約済証を受け取る予約センターは陸運局や軽自動車検査協会に併設されているのだから問題ない。
そこで書類に記載し手数料を支払って登録完了となる。ただ希望ナンバーは受注生産となるため、その日のうちに受け取ることはできない。登録後、4日から1週間程度で出来上がるのが一般的なので、その辺を目安にしておくいいだろう。
【6】希望したナンバープレートの受け取り
希望ナンバーの登録時に受取日が伝えられるため、その日以降に希望したナンバープレートの受け取りに行くことになる。受取は同じ陸運局もしくは軽自動車検査協会だ。普通自動車は職員に封印してもらい、軽自動車はそのままネジ止めして完了だ。
【一覧表】希望するナンバープレートにかかる費用と手数料
ペイント式交付手数料 | 軽/4,100円前後 | 普通車/4,100円前後 | 大型車/5,000円前後 |
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字光式交付手数料 | 軽/6,500円前後 | 普通車/5,300円前後 | 大型車/6,300円前後 |
業者に依頼する場合の代行料 | 数千円から一万円 |
以上が希望ナンバープレートを取得する際にかかる主な費用だ。交付手数料は地域によっても若干価格が異なるし、業者に依頼する際の代行料も大きく変わってくる。
ただ代行料に関しては業者次第なのだから交渉する価値はありだ。車を売却した買取業者や車を買った中古車販売店に交渉してみると格安で対応してくれるかもしれない。
人気のナンバープレート一覧
一桁の番号 | 1、7、8 |
---|---|
二桁のゾロ目 | 88 |
三桁のゾロ目 | 333、555、777、888 |
四桁のゾロ目 | 1111、3333、5555、7777、8888 |
西暦番号 | 2019、2020など |
ナンバープレートには人気・不人気がある。どうせつけるなら分かりやすいナンバーやレアなナンバーを取得したいものだ。以上の番号は主な抽選対象希望番号と人気のナンバーだ。
この他にも語呂合わせて縁起のいい番号も人気がある。地域にもよるが抽選対象希望番号以外であれば、人気のナンバーでも取得可能だ。すべて払い出しされる前に早めに申請することをおすすめする。
まとめ
車の買い替えでナンバーを引き継ぎたい人は、4桁部分なら希望ナンバーを取得することで同じナンバーにすることが可能だ。だが希望ナンバーにするには、手続きが必要になり人気ナンバーは抽選となってしまう。
手続き自体は難しくはないのだが、平日に2度も陸運局や軽自動車検査協会に足を運ぶ必要があり、それが難しい人もいるだろう。そんな時は代行手数料がかかるが業者に代行してもらったほうがいいだろう。
車を購入した業者なら交渉次第で安くやってくれるはずだ。