- 車下取り時のETC車載器について
最近ではETC車載器をつけている車がほとんどだろう。それだけETC車載器が一般的になっている。
普段の利用で特に困ることはないのだろうが、買い替えをする時には外した方がいいのか、付けたままでいいのかと悩むケースもあるだろう。
そこで車下取りを利用する時にETCは付けたままでいいのか、それとも外した方がいいのかを確認してみる。
一般的に社外品のパーツは外した方がいいとも言われるのだが、ETCの場合はどうなるのだろうか。
車の買取時にETC車載器も一緒に売るべきor取り外すべき?
買取や下取りを利用する時にETC車載器をつけたまま売る方が良いのか、それとも取り外した方がいいのかと疑問に思う人も多いだろう。
どちらにもメリットとデメリットがあるので、人によって違ってくるはずだ。そこでどちらがお得になるのか確認していこう。
【先に結論】ETC車載器の有無で車査定の影響は小さい
ETC車載器を取り付けたまま売るという場合、車下取りや買取で査定額がアップするという目論見があるだろう。この査定額のアップなのだが、実はさほど大きな影響を与えないのである。
- ETC車載器は安いものある
- 車載器単体での売却額も低い
こうした理由があるからだ。ETC車載器は安いものも多く、簡単に取り付けができるので査定額が大きくアップすることはない。そのため他の面でメリットとデメリットがあると考えたい。
どれがお得?メリット&デメリットから見るETC取扱い『3パターン』
では実際にETC車載器の取り扱いについてパターン別にメリットと、デメリットを確認していこう。この中で自分の置かれている状況に最もあうケースに当てはめて考えてみるといいだろう。
【パターン①】ETCを車に付けたままで売却
車下取りなどで多いのがETCを車に付けたままで売却するケースだ。この場合のメリットは以下のようになる。
- 取り外しの費用や手間がかからない
次にデメリットについても確認しよう。
- 新しい車にETC車載器がないのなら新たに購入する必要がある
- 取付料金などが別途かかる
といった点を挙げられるだろう。基本的にはETCは車下取りに大きな影響はないといえる。そのため新しく乗り換える車に車載器がセットされているかどうかで決めるといいだろう。
買取額が少しだけアップする可能性あり
また前段でも述べたようにETC車載器をセットしたまま売却することで、若干だが買取額がアップする可能性がある。
ETCをセットしたままで数万円も金額がアップすることはない。ただないよりはマシだという程度には、アップする可能性が高いのである。
そのため車下取りなどを利用するとしても、さほどこの点にこだわらない方がいいだろう。大きく影響することはないので、他の面を判断基準にするべきだ。
取り外した時の手間や費用がかからない
ETC車載器を取り外すというのも実は店舗でお願いすると、手数料が取られてしまう。自分で取り外しができる技術があるのなら良いのだが、その場合でも手間はかかってしまうだろう。
こうした点を考慮すると、もうそのまま売ってしまう方がいいと考える人も多いだろう。
そもそもETC車載器は新しい物にしても、さほど値段はかからない。また工賃もしれているので、財布と相談しながら考慮するといい。
【パターン②】ETCを外して別の車に取り付ける
次のパターンはETCを取り外してから売却するというケースだ。また取り外したETCは、新しく購入する車に取り付けるものとする。このケースでのメリットとデメリットは以下のようなものが考えられるだろう。
- ETC車載器の購入費用がかからない
- 取り外しと取り付けの手間がかかる
前者がメリットで後者がデメリットになる。ETC車載器の使い方はどの機種でもさほど変わらない。しかし使い慣れている機種の方がいいのなら、こうした選択もできる。
次の車で新しいETC車載器を買う費用がかからない
ETC車載器を取り外して新しい車に取り付けるといった場合は、新しく購入する必要がないのが魅力だろう。
ただETC車載器もピンキリで安価なものであれば、さほど値段もしないはずだ。しかし前述したように使い慣れている機種の方がいいと判断することがあるだろう。
また少しでも費用を節約したいという場合などが該当するはずだ。ただ取り外しや取り付けにも費用や手間がかかるのを忘れてはいけない。
【注意】ETCの取り外し&取り付けの費用や手間がかかる
ETC車載器を外して、新しい車に取り付けをしたいとしよう。自分でETC車載器の設置ができる技術や道具があれば良いのだが、なかなか素人では手が出しにくいものだろう。
結果としてカー用品店などで作業を依頼することになるのだが、取り外しにしても取り付けにしても費用がかかってしまう。また自分で取り付け、取り外しができるといっても手間がかかる。
【パターン③】取り外したETCを単体で売却
最後のパターンになるのがETC車載器を取り外した後、パーツとして売却してしまうケースを考えていこう。
ETC車載器はパーツとして取引もされているのだが、実は買取額はピンキリとなっている。そのため下手に売ってしまうと損をする可能性もあるのだ。
だからこそ次に乗る車にどんなETC車載器が搭載されているのかを確認する必要がある。その結果次第でどうするかを決めるといいだろう。
最新モデルのETC車載器は高値の転売や高価買取の可能性あり
ETC車載器をパーツとして売却する場合、買取額はピンキリになると書いた。ではどのようなものなら高く買取されるのだろうか。
- ナビと連動しているもの
- ETC2.0対応のもの
などのように最新の機能が搭載されているものが高値をつけやすい。
基本的な機能しかないETCは買取額が低くなる可能性が高いだろう。場合によっては買取額が数百円になる。他方で最新のものだと数千円程度にはなるはずだ。
【注意】単体で売って損しないかETC車載器の買取相場を調べる
ETC車載器の買取額はピンキリだ。最新の機種であれば数千円程度にはなるが、そうでなければ数百円にしかならない。こうしたケースだと取り外す費用の方が高くついてしまう。
結果として損をするだけなので、取り付けたまま売るのも1つの方法だ。では損をしないためにはどうするのかだが、事前にETC車載器の相場を調べてみるといい。
また購入後3年以上経過していると、買取不可になる可能性もあるので調べておくのが賢明だ。
ETC取り外し料金・取り付け費用・セットアップ手数料はいくらか
では実際にETC車載器を車下取りの前に取り外すとして、どの程度の料金がかかってくるのか確認しておきたい。
取り外し | 3000円~5000円程度 |
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取り付け | 4000円~1万円程度 |
セットアップ手数料 | 3000円前後 |
以上がETC車載器における相場となっている。
買い替えた車でETCを再セットアップする方法
次に新しく買い替えた車に、ETC車載器を取り付けたケースを見ていこう。ETC車載器を別のにしたのだから、カードも買い替えてしまう必要もあるかのかといった疑問も出てくるだろう。そこで再セットアップについて確認したい。
ETC車載器が別でもETCカードはそのまま利用可能
ETC車載器とETCカードの2つはセットだと考える人も多い。確かにある意味では間違っていないのだが、セットアップすることで使えるようになるのである。
つまりETCカードについては以前のままで利用できる。ただし新しいETC車載器とセットアップをしなくてはいけないので、カー用品店などで依頼するといいだろう。
ETC車載器を買い替えるのなら、どのような機能が必要なのかも考えてみるのをおすすめする。
ETC2.0とは?ETC車載器を新しく買う方がお得か考える
ETCと一口に言っても2つの種類があるのをご存知だろうか。
- ETC1.0
- ETC2.0
ETC1.0は従来のものと考えて良い。他方でETC2.0なのだが、こちらは2016年度から導入されているものだ。従来のETCにはなかった機能を備えていることから、徐々にユーザーもこちらに移っていると言えるだろう。
- 一部の有料道路が割引になる。
- 安全運転をサポートしてくれる
- 渋滞迂回機能がある
- 高速道路上の交通情報がリアルタイムで連携できる
などのようなメリットがあるのだ。最新の機能が搭載されているだけにETC車載器の価格も高くなっている。そのため高速道路の使用頻度などで、購入するかどうかを考えてみるといいだろう。
ETCを再セットアップするための必要書類
再セットアップに必要な書類を準備しておくことで、スムーズに再び利用することができる。必要となる書類は以下のとおりになる。
- ETC車載器 本体
- ETC車載器 接続ケーブル
- ETC車載器 セットアップ申込書
- 車検証
- 免許証
《登録解除手続きは不要》ETC車載器の処分&破棄方法
最後にETC車載器を取り外してしまったものの、売ることもできないケースを考えてみたい。この場合にはあっても邪魔になるのなら、処分や破棄してしまうのも1つの方法になる。
- 処分するのなら他人に譲渡するのも良い
- 車の場合は破棄するとしても地方自治体のルールによるが不燃ごみで出せる
といった形でETC車載器を処分可能だ。他人に譲渡するとしても再セットアップをしなくては使えないのは前述の通りになる。その時に情報はすべて消えるので心配しなくてもいい。
車下取り時のETC車載器まとめ
車下取り時のETC車載器についてまとめると、次の通りだ。
- ETC車載器の有無で車査定の影響は小さい
- 取り外して再利用も可能。ただし、取り外しや取り付け、セットアップには料金がかかる