車購入の値引きといえば新車だけしかできないというイメージがあるが、中古車の値引きも可能だ。ただ、新車とは値引き事情がまったく異なるため、基本的な知識をおさえていないと交渉は難しい。
そこで今回は中古車の値引き術について解説する。そのほか、値引きなしでも安く購入する方法も紹介するのでぜひ参考にしてほしい。
決して市場に出回らない「非公開車両」を見つける方法が存在する。それは希望の車を探してくれる「ズバット車販売」を利用するというもの。
「ズバット車販売」はネクステージ運営の中古車提案サービス。国産車は3ヵ月または3,000km、輸入車は1ヵ月/走行距離無制限の保証が無料で付帯される。
以下のように伝えるのがコツだ。
- 新車とほぼ同じ状態の新古車(未使用車)を希望
- 走行距離が3000km未満、もしくは5000km未満がほしい
- 予算は150万円、N-boxの新古車がほしい
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中古車の値引きと新車の値引きとの違い
新車の場合、値引きは比較的簡単に行える。むしろ値引き交渉しなければ損だといってもいいだろう。というのも、ディーラー店では値引きを計算に入れた価格が設定されているからだ。
新車の場合、いくらまでなら値引できるという枠がある。そのためその範囲なら相手もスムーズに交渉に応じてくれる可能性が高いが、見方を変えれば、枠を超えた割引は不可能だということでもある。
中古車値引きは難しい?
中古車の場合、新車のようにこの車種はこれだけの値引きなら可能というような枠を設定することは難しい。中古車の価格設定は新車よりも事情が込み入っていると言える。
中古車販売店が中古車を仕入れる方法は中古車オークションでの落札、一般ドライバーからの買取など様々なルートがある。もちろん中古車では一台ずつで状態が違い、価値が異なる。そのため一台ごとで仕入れ値が違ってくる。
中古車の価格はそのような支出分を勘定し、利益を乗せて設定される。その利益の乗せ方も、各中古車販売店の判断によって幅がある。
そのため利益率の低い価格設定をした車であれば値引きの余地がないだろうし、十分な利益を含んだ車であれば大きな値引きも可能になる。
中古車値引きの限界はいくら?
一般的に言われている中古車の値引きは車両価格の3%~15%だ。私見を挟めば、車両価格の10%以上で値引きができれば、十分に値引きができたといえるかもしれない。
先に説明した通り、車によってどれくらい値引きできるかは分からない。
買い手が知れる情報の限りで、これだけの値引きができそうだと予想することは困難なため、値引き交渉にチャレンジしつつもうまくいかない場合にはその状況を素直に受け入れるという態度も大切になってくる。
中古車の値引きにおすすめな時期は?
中古車値引きの期待できる時期は2月~3月ないし4月~5月だ。もちろん、確定的に値引きしてもらえるシーズンというわけでもないので、あくまで参考程度に留めてほしい。
なぜこの時期が期待できるのかといえば、新車事情との関連から推測できる。新車の市場が活発になるのが2月~3月の春先にかけてで、この時期、乗り換えなどで中古車市場へ車が流れ込んでくる。
販売店の供給量が高まると、中古車価格は低下しやすい。効率よく在庫をさばいていく必要があるため、値引き交渉も行いやすくなるというわけだ。
4月~5月というのは春先の活発な動きが落ち着いて買い手が減るため、値引き交渉に応じてもらいやすくなるからだ。
月末も値引きの期待が高まる時期だと言われている。毎月末は売上結果に意識がいくため、月末になるとあともう少し売りたいという態度が強まるからだ。
不人気な車種の値引き
購入予定の中古車が一般的に人気がない車種であれば、積極的に値引きしてもらえるケースと、まったく値引きができないケースの両極端などちらかになる可能性が高い。
不人気な車は売れにくいので安くしてもらえそうなイメージだが、そもそも販売価格をかなり下げていることも。利益率を限りなくおさえた車の場合、値引きの余地がないこともある。
ミニバンやSUVは値引き率が高めになる傾向
ミニバンやSUVの値引き率が高めになる傾向なのは人気の車種だからだ。
売れやすい車種ほど値引きの必要もないのでは?と疑問に思うかもしれないが、こういうタイプの車はよく売れるからこそ、十分な利益を上乗せして比較的高値で販売されていることが多い。つまり値引きの余地がある。
ミニバンにしてもSUVにしても、どちらもニーズが高いボディタイプであり、車両価格から10%~15%の値引き率が期待できる。
一方、最近では人気が低下しつつあるセダンやステーションワゴンは高級車の車種であれば比較的値引きがされやすいが、そうでなければ値引き率も低めになるだろう。
コンパクトカーや軽自動車は新車価格からリーズナブルなので、値引きはしにくいと捉えておくのがいいだろう。
中古車の値引き交渉術
先にも解説したように中古車の値引きを実現するのは簡単だといえないが、チャレンジする価値は十分にある。無理そうであれば素直に相手に合わせるというのも大切なことだ。
それを踏まえて今から5つにわけて中古車の値引き交渉術を見ていこう。
1.他の販売店との比較交渉
中古車の値引きの際、他の店と比べて交渉してみよう。ただし、以下のような交渉の仕方ではあまり意味がない。
「A店では〇〇円で売られていたので、もっと安くなりませんか?」
中古車は一台ごとで車両状態が異なるため、単純な価格比較では交渉にはならない。だが、他の店でも検討しているという状況を示すと、相手は客を逃さないような態度に出ることが普通だ。
「A店ではこういう車が〇〇円で販売されていて、〇〇円なら安くしてもらえると言われました。もしこちらでもう少し安くなるなら、この店で買おうと思ってるんですが…」
値引きできたらこの店で買うつもりだというアプローチで交渉するのがいいだろう。このとき、具体的にいくら値引いてほしいとは言わない方がいい。
中古車値引きの際、買い手の不透明な部分が多いため、相手の提案を尊重しつつ値引きを働きかけることがポイントだ。
見積書を用意しよう
他店と比較して交渉する際には見積もりを用意しておくといいだろう。繰り返しになるが、中古車は外装・内装、走行距離、エンジン回り、オプションなど状態が一様ではない。
見積書には見積もりの詳細情報が記載されているため、それを相手に見せつつ交渉すると効果的だ。できるだけ他店が意欲的に販売しようとしているのが見えるようにアプローチしよう。
2.予算の限界を低めに提示
中古車値引きの交渉の際、店側の提示に合わせつつ安くしてもらうことがポイントだ。こちらが主導権を握って前のめりに値引き交渉しても、店の都合上、無理なものは無理といわれて交渉できないケースもあるからだ。
相手に主導権を持たせることを前提に交渉をする場合、事前に予算を決め、その予算よりも低く示しておく。例えば実際の予算の上限が150万円だったとしよう。
「予算はどれくらいですか?」と店に尋ねられたときに、「130万円」だと答える。
「この車なら130万円は難しいですね。140万円でどうですか?」
この場合であれば予算よりも10万円安く購入することができたことになる。
この例から分かるように、手に入れたい車の販売相場、値引き率をある程度把握しておく必要がある。あまり安く予算を告げると、他の車を選ぶようにすすめられることもあるので、適度な提示を設定しよう。
3.「この店で、今日買う」という姿勢
具体的な値引きテクニックに見えないが、案外、もっと重要といえるのが「この店で買う」という意思を示すことだ。
値引き交渉は、こちらが本気で買うつもりがあると相手が分かった時から始まるといえる。買うかどうか分からない客がいくら安くしてほしいといっても、店は取り合ってくれないだろう。
「こちらの店で買おうと思ってるんですが…」と前置きしたり、会話のなかに含んだりして、交渉の際、今日この店で購入することを一番に考えていると伝わる発言でアピールしよう。
4.オプションの値引き交渉
これまで説明してきた値引きは車両本体価格の交渉についてだったが、オプションの値引きをする価値も十分にある。
むしろカーナビなどオプションの方が相手も値引きをしやすく、仮に車両の値引き交渉が難しい状況になった時でも、相手が落としどころとして、オプションの値引きを提示してくるケースも多い。
そのため、最初はあくまでも車両本体の値引きだけの話題に絞って交渉を始めることも大切だ。
5.車庫証明・納車費用・下取り費用をおさえる
見積書を作成してもらうと分かるが、購入代金には諸々の費用が含まれている。検査登録手続代行費用、車庫証明手続代行費用、納車費用などだ。
車庫証明など自分で行えるものは依頼しないことで購入代金を値引くことができる。
中古車ディーラー店で購入する場合の注意点
中古車のディーラー店で下取りも一緒に行う場合には下取り査定料がかかる。これも大きな金額だから、査定無料の買取店で車を売るようにした方がいいだろう。
値引きをして少しでも安く買いたい方は正規ディーラーで中古車を購入するのはあまりおすすめできない。
一般的に値引きして販売するスタンスではないところが多い。また、「値引きできないので、下取りを高く査定しておきます」という交渉をしてくることもあるが、実は下取り額と購入額の合計の枠を設けており、帳尻合わせをしているケースもある。
値引きなしで中古車を安く購入するコツ
中古車の値引き交渉を実現するのは難しいので、うまくいけば儲けものといった程度で捉えておく方がいいかもしれない。
現実的に中古車を安く購入するための方法は第一に、車の売却でできる限り高く買い取ってもらい、購入資金を作るというものだ。
車の買取は売り方を工夫すれば20万や30万円の差が出ることもある。まずNGな売却方法は下取り。たとえ中古車をディーラー店で購入するとしても、売る時は「買取店」を使おう。
中古車専門店は近年ますます競争が激しくなっている。自社で買い取れないと利益を生みだせないので、どの店も必死に交渉してくれる。
とはいえ、悪徳業者やできる限り安く買い叩こうとしてくる買取店もなかには存在する。ハズレを引けば下取りほど安く査定されるので、これも十分に注意が必要だ。
最高額をつけてくれる買取店を作るにはなるべく多くの業者で査定をしてもらうことが必須だ。できれば最低3社くらいは見てもらった方がいい。そうすることで自然と買取相場も知れるうえ、店同士の競争によって査定額アップもされやすくなる。
最高額で査定してくれる買取店は「一括査定」で見つかる
自力で買取店を調べて店を走り回るのは時間も労力もかかるので、「一括査定」を利用することをおすすめする。
一括査定サイトに申し込むと愛車にマッチした業者をいくつか紹介してくれるうえ、同時に査定依頼も行える。買取店はどこも他店も査定することを分かっているので、こちらから言い出さなくとも自然と他店をライバル視した査定をつけてくれる。
競争原理が働いて自然と査定額がアップするようになっている。できる限りで車を高く売り、車を安く買うために車一括査定で売却することから始めよう。
車一括査定サービスは、たった一度きりの申し込みで、複数の買取店に査定依頼ができるネットサービスだ。
最大のメリットはこちらが何もせずとも査定額が吊り上げてくれるという点だ。
例えば、4社が競合した場合、各買取店は他の業者以上の買取額を提示しないと買取成立にはならない。よって業者間が自然に競合状態になるため、特に何もしなくても最低額がどんどん高くなるのだ。
- 確実に高価買取を実現させたい方
- 愛車のリアルな査定相場を知りたい方
- 時間と労力を費やしたくない方
- 交渉が面倒な方&苦手な方
このような方に欠かせないおすすめのサービスだ。
編集部おすすめ車一括査定『カーセンサー』
当サイト編集部が車一括査定サービスで最もおすすめしているのがリクルート社運営の「カーセンサー」。
なぜなら、ビッグモーターやアップル、カーセブンなどの大手買取店と提携し、買取業者数が1000社を超えているのはカーセンサーだけ。
同時査定依頼も30社と業界最多なので、最も査定額が高い業者を選ぶ幅が圧倒的に広がるのだ。
編集部所有の車を実際に査定したが、ディーラー下取りよりもなんと96万円も高い査定額が付いている。
他社の車一括査定もあるが、高価買取を目指すならカーセンサー以上のサービスは存在しない。編集部が太鼓判を押す一括査定サービスだ。
【2024年最新】車一括査定おすすめランキング《人気5社比較》
|
カーセンサー |
ユーカーパック |
ナビクル |
楽天Car車買取 |
ズバット |
運営会社 |
リクルート |
UcarPAC |
エイチーム |
楽天 |
ウェブクルー |
提携業者数 |
1,000社 |
5,000社 |
55社 |
2,000社 |
220社 |
同時査定依頼数 |
30社 |
? |
10社 |
? |
10社 |
業者選択 |
〇 |
× |
× |
× |
〇 |
入力の時間 |
約1分 |
約1分 |
約1分 |
約3分 |
約1分 |
利用料 |
無料 |
無料 |
無料 |
成約時
22,000円 |
無料 |
電話の多さ |
多い(メール可) |
1社のみ |
少ない(JADRI加盟) |
1社のみ |
多い |
上記の特徴と比較表を見ればある程度わかるが、これだけだとどのサービスを利用すべきか迷うはずだ。
そこで実際に当サイト編集部が車一括査定サービスを利用してみた。その結果も判断材料に加えたうえで、5つの一括査定サイトをランキング形式で紹介する。
1位:カーセンサー(※編集部一押し)
- 特徴1.同時査定依頼数30社は業界No.1
- 特徴2.競合会社が多いため高額査定率も圧倒的に高い
- 特徴3.電話営業は多いがメール&電話時間指定可能
前述したが、高価買取を狙うなら間違いなくカーセンサーがおすすめだ。提携業者は1,000社を超え、大手中古車買取業者はほぼ網羅している。また、同時に査定依頼できるのが30社で業界最多。
当然ながら競合する会社が多い分、高額査定が出やすい。人気や知名度だけでなく、当サイト編集部が実際に使用して成果も出ている。
現段階で車一括査定の中で最高のサービスだと自信をもっておすすめできる。迷ったらカーセンサーで間違いないだろう。
2位:ユーカーパック
- 特徴1.掲載買取業者は2,000社は圧倒的
- 特徴2.高額買取にも期待
- 特徴3.電話営業一切なし
- 特徴4.申し込みと同時に買取相場がわかる
オークション形式の車一括査定サイト「ユーカーパック」。掲載買取業者は1位のカーセンサーと比較すると約2倍の2,000社、当然ながら高額査定に期待できる。
大手買取店との提携はカーセンサーに劣るが、地域密着型の買取店との提携によって高額買取実績を増やしている。
本来、一括査定サービスは複数業者と売主本人が交渉するのが基本だ。しかし、ユーカーパックは売主の代わりにユーカーパックの担当者が交渉を全て代行してくれる。
編集部でも試したが、他のサービスとは比べものにならないぐらい手軽だった。交渉が苦手&面倒な方に最も適したサービスだ。
3位:ナビクル
- 特徴1.年間利用者数No.1
- 特徴2.わずか45秒で買取相場がわかる
- 特徴3.JADRIの審査を通過した優良業者のみ提携
中古車業界の流通を健全化を目的とした団代”JADRI”の審査に合格した業者しか提携しない「ナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)」。
中古車業者を選定している分、業者数がそこまで多くないため、電話営業が少ないという特徴もある。年間利用者数が最も多く、その分高額買取実績も多数出ている信頼度No.1の一括査定サービスだ。
4位:楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)
- 特徴1.電話対応も査定も楽天1社のみ
- 特徴2.成約で楽天ポイントを獲得
楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)はオークション形式で、成約で楽天1,000ポイントがもらえる車査定サービス。
楽天Car車買取なら査定までの全ての工程を楽天の担当者が行うため、しつこい勧誘電話も一切なし。査定回数も1回のみ。
一括査定特有の営業電話が嫌な方、交渉が苦手な方でも勝手に査定額が吊り上がるのでおすすめだ。
5位:車査定比較(ズバット車買取)
- 特徴1.10年の実績と東証一部上場企業の安心感
- 特徴2.申込みと同時に買取相場がわかる
- 特徴3.査定業者を選定できる
車査定比較(ズバット車買取)は車買取業者として実績が長く、東証一部上場企業の運営という安心感があるサービスだ。
比べられる業者も多く、大手中古車買取業者との提携は7社と十分なスペックをもっている。また、運営実績が長いため、実績のある買取店との提携から高価買取にも期待できる。
申込みのフォームが利用者が迷わない簡易な仕組みになっていたり、申込みと同時に買取相場がわかるのも人気の理由だ。
【初心者向け】一括査定のデメリットをカバーした”ユーカーパック”
以上、編集部がおすすめする車一括査定を5つ紹介した。だが、肝心な一括査定のデメリットを解説していない。
一括査定サービスは中古車買取店同士が競合させるのが目的なので、必然的に買取店からの電話営業が多くなる。我先にと各社営業するために電話をかけてくるのは商売上仕方のないことである。
だが、利用者からしてもこの大量電話を懸念して利用を迷っている方も多い。しかし、高価買取を実現するなら一括査定サイト以上の方法は存在しない。
大量の電話を覚悟で、一括査定を利用しなくてはいけないが、一括査定サイトでもデメリットをほぼ解消したものが存在する。
それが「ユーカーパック」だ。
前述したが、ユーカーパックは担当者1名とのやりとりで査定から買取まで全てのやりとりが済むサービスだ。大量の営業電話は一切ない。
- 公式サイトから査定申込(概算の買取相場も表示)
- 担当者があなたの愛車を実地査定(出張査定可)
- 愛車を非公開オークションに出品し、2000社が競合
- 最高額を付けた業者を選んで車を売却する
あなたは何もしなくても、各買取業者の査定額をスマホから確認でき、競合する中古車買取店の相見積りをすべて同時に見ることが可能だ。
当サイト編集部でも実際に利用してみて、今までの一括査定サービスとは比較にならないほど手軽なサービスだと感じた。
ユーカーパックは、従来の一括査定サービスのデメリットである「交渉の手間」「一括査定後の大量の営業電話」を克服した上で高価買取が可能。よって初心者でも安心して利用できる非常に優れたサービスなのだ。
まとめ
今回は中古車の値引き術について書いてきた。値引き交渉は場合によっては難しく、あまり無理のない範囲で交渉することが大切だ。
値引きに注力するのであれば、まずは今乗っている車の売り方にこだわる方を優先させよう。購入資金を増やすことで、次に乗る車の選択肢も広がるはずだ。