冬場に雪が降った時に、路面が凍結した時のために準備しておくスタッドレスタイヤ。ノーマルタイヤよりも高価で、アルミホイールも付けていればそれなりの費用もかけているはずだ。
そのため、車買取の際にはスタッドレスタイヤでプラス査定になるはずと思う人もいるだろう。
ここではスタッドレスタイヤが車査定にどのように影響を与えるのかまとめている。スタッドレスタイヤを持っていて車買取を考えている人は、査定を依頼する前にチェックして欲しい。
車買取時にスタッドレスタイヤは査定額に影響しない
車買取時にスタッドレスタイヤがあると、プラス査定になるのか。買取業者やタイヤの状態などにもよるのだが、結論から言えばノーだ。ほとんどの場合、スタッドレスタイヤがあっても査定額がプラスになることは少ない。
プラス査定にならないだけでなく、マイナス査定にもならない、つまり査定額に影響がないのだ。影響しない理由は以下の通りだ。
スタッドレスタイヤが査定額に影響しない理由
- ノーマルの状態が一番評価が高い
- タイヤ査定で重視されるのは溝の深さ
- ディーラーや買取店はタイヤのみの販売はしない
- 需要が少ない
- スタッドレスタイヤはあくまでサービス品
- 3年程度で性能が低下するため次シーズンに持ち越すのも難しい
もちろんプラス査定になることもあるが、それでも大幅アップは見込めないと思っておいた方がいいだろう。
「スタッドレスタイヤ⇒純正タイヤ」履き替える必要なし
車買取では純正タイヤに乗っていると評価は高い。もちろん溝が残っていることが条件ではあるが、純正アルミホイールがついていることが大きなプラスポイントだからだ。
では車買取の際はスタッドレスタイヤから純正タイヤに履き替えたほうがいいのか、というとそういうわけでもない。
大切なのは純正タイヤがある、ということであり、履き替えせずとも純正タイヤがあることを伝えるだけで高価買取が期待できるはずだ。ただスタッドレスタイヤを別に売却するつもりであれば、履き替えたほうがいいだろう。
純正タイヤがボロボロでもスタッドレスに交換必要なし
車査定の際、純正タイヤがボロボロの時などもあるだろう。ボロボロの状態だからマイナス査定になるのでは、と思いそれを避けるためにスタッドレスへの交換を検討する人もいるが、それはあまり意味がない。
車査定では自走出来ないほどのタイヤの状態でない限り、査定額には影響しないのだ。つまり、スタッドレスに換えようと、そのままだろうと査定額は変わりがないのである。それよりもスタッドレスを別に売ったほうがお得になることだろう。
「車+スタッドレスタイヤ」まとめて売ったほうがラク
スタッドレスタイヤを付けても車査定には影響しないのなら、売らずに持っておいた方がいいと考える人もいるだろう。
比較的新しいスタッドレスタイヤや高価なアルミホイールを付けているなら、別々に売ったほうがいいが、それ以外はまとめて売ったほうがラクだ。その理由は以下の通りだ。
- 別途処分すると処分料がかかってしまう
- タイヤ買取店に行く手間がかかる
- スタッドレスタイヤは3年以上経過したら価値が低い
スタッドレスタイヤを新しい車にも使用するなら別だが、別々売るのは非常に面倒だ。スタッドレスは古くなるとゴムが硬くなり効きが悪くなる。
そのため中古のスタッドレスは売っても高額にはなりにくいのだ。少しでもお金にしたいなら別だが、面倒な人は車を売る時に引き取ってもらったほうがいいだろう。
高価買取を狙うなら中古車とスタッドレスタイヤは別々に売る
スタッドレスタイヤを付けても車査定額がプラスになることは少ない。もし、少しでも高価買取を狙うのであれば、別々に売るのも選択肢の一つである。比較的新しく、まだ溝が残っているスタッドレスタイヤなら数千円で買取してくれる可能性はある。
またスタッドレスタイヤにアルミホイールを履かせているなら、タイヤではなくホイールのほうに価値がある場合もあるのだ。
スタッドレスタイヤは新品で購入すると高価なため、1シーズンもしくは2シーズンだけ履かせるつもりで中古を希望する人も少なくない。
別々に売る方法としては、中古タイヤ専門店や中古車パーツ買取店、リサイクルショップやカー用品買取店などで売ることが可能だ。また面倒でトラブルのリスクもあるが、ネットオークションで売る方法もある。
スタッドレスタイヤが高く売れる買取時期は『10月頃』
スタッドレスタイヤは冬の時期だけ装着するタイヤだ。そのため需要が増えるのは、スタッドレスタイヤに履き替えるタイミングの10月頃である。
そのため、スタッドレスタイヤを売るのなら、その時期に売ると高く売れる可能性がある。逆にその時期を逃してしまうと、また1シーズン売れにくくなるのだ。
しかもスタッドレスタイヤはゴムの硬さがポイントであり、年数が経過すれば価値が大きく下落するのだ。
そもそも中古なのだから1シーズン置いてしまうとほぼ価値がなくなると思ったほうがいいだろう。
スタッドレスタイヤの高価買取の基準
ノーマルタイヤの価値は溝の深さがポイントになる。しっかり溝が残っていれば買取額も高くなるのだ。だがスタッドレスタイヤの高価買取の基準は、ノーマルタイヤとは違う。
スタッドレスタイヤは雪道や凍結した道でも滑らないよう、ゴムが柔らかくできている。基準となるのがゴムの柔らかさであり、ゴムが硬くなればなるほど効きが悪くなり価値は下がっていくのだ。
スタッドレスタイヤのゴムが柔らかく、効きが良いのが3年くらいまでだ。それを超えるといくら溝が残っていても価値がなくなるのだ。
一部地域(雪国)ならスタッドレスタイヤはプラス査定
スタッドレスタイヤは雪国などの一部の地域では必須アイテムである。車を持っている人なら間違いなくスタッドレスタイヤを持ち、数年ごとに買い替えしているのだ。雪がそれほど多くはない地域でも、念のために履き替えしておるものだ。
車を乗り換えると、車代の他に専用のスタッドレスタイヤも購入しなければいけない。そんな時に中古でもスタッドレスタイヤがあれば嬉しいものだ。そのため、これらの地域ならスタッドレスタイヤがあるとプラス査定となる可能性がある。
車買取でプラス査定されるタイヤ以外のオプション
車査定ではタイヤの需要度はそれほど高くなく、スタッドレスタイヤがあってもプラス査定になることは少ない。だがタイヤ以外のオプションにはついているとプラス査定になるものがある。主に以下のオプションパーツがプラス査定になる。
カーナビは、インダッシュタイプなら純正・社外品問わずプラス査定になる。ただ古くなってしまったカーナビやポータブルはプラス査定にはならない。
逆にないとマイナス査定になってしまうパーツもある。
最近は車体の軽量化のため新車購入時からスペアタイヤがついていないケースもある。その場合はスペアタイヤがなくてもマイナスにはならないが、その場合はパンク修理キッドなどが必要だ。
スタッドレスタイヤなんて関係なし!高価買取を狙う”3つのコツ”
スタッドレスタイヤがプラス査定になるのか悩むよりも、もっと高価買取を狙えるコツがある。それが買取業者選びである。車査定は業者によって査定額が大きく変わることもある。そのため、より高く買取してくれる業者を見つけることに重きを置くべきだ。
【コツ1】下取りではなく買取店に出す
新車に乗り換える際、ディーラー下取りに出すという人もいるだろう。下取りも買取も変わらないと思う人もいるが、それは大きな間違いだ。ディーラーはあくまで新車を売ることがメインの業務で、中古車販売には力を入れていないのだ。
新車を買ってくれるお客様に下取り額をアップしますとはいうが、実際にどれくらい下取り額が高くなっているのか明確ではないのだ。表面上は下取り額を高くしていても、その分新車の値引きが少なくなっている可能性もあるのだ。
またあくまで下取りであり、中古車に乗り換える人には不向きである。中古車だけ買い取ってもらうこともできないのだ。その一方で買取店では買取がメインの業務で、買取りをしないことには利益が出ない。
交渉次第では利益が出る範囲で高く買取してくれる可能性があるのだ。
【コツ2】複数の車買取業者に査定してもらう
車買取店は少しでも安く買取できれば、その分業者の利益が多くなる。そのため査定員はいろいろな理由をつけて査定額は低めに設定してくるものである。業者の言い値で売ってしまうと、かなり安く車を手放してしまう事になりかねないのだ。
それを避けるには複数の車買取業者に査定してもらい、競合させることが重要だ。競合させれば、特にオーナーが価格交渉をしなくても、買取額は高くなっていくのだ。また相場を知るためにも複数の業者に査定してもらうのは有効だ。
【コツ3】スタッドレスタイヤ装備車を高く売るなら”車一括査定”を利用する
スタッドレスタイヤ装備車を少しでも高く売りたいなら、車一括査定を利用するのがおすすめだ。高価買取のためには、複数の業者に査定を依頼するのが望ましいのだが、1社1社査定を依頼していると手間も時間もかかってしまう。
車一括査定なら一度の入力で複数の業者からの査定を取れるのだ。複数の業者に依頼すれば、その中にはスタッドレスタイヤ装備車を高く買取してくれるところもあるかもしれない。しかも無料で利用できるのだから、利用しない手はないだろう。
車一括査定サービスは、たった一度きりの申し込みで、複数の買取店に査定依頼ができるネットサービスだ。
最大のメリットはこちらが何もせずとも査定額が吊り上げてくれるという点だ。
例えば、4社が競合した場合、各買取店は他の業者以上の買取額を提示しないと買取成立にはならない。よって業者間が自然に競合状態になるため、特に何もしなくても最低額がどんどん高くなるのだ。
- 確実に高価買取を実現させたい方
- 愛車のリアルな査定相場を知りたい方
- 時間と労力を費やしたくない方
- 交渉が面倒な方&苦手な方
このような方に欠かせないおすすめのサービスだ。
編集部おすすめ車一括査定『カーセンサー』
当サイト編集部が車一括査定サービスで最もおすすめしているのがリクルート社運営の「カーセンサー」。
なぜなら、ビッグモーターやアップル、カーセブンなどの大手買取店と提携し、買取業者数が1000社を超えているのはカーセンサーだけ。
同時査定依頼も30社と業界最多なので、最も査定額が高い業者を選ぶ幅が圧倒的に広がるのだ。
編集部所有の車を実際に査定したが、ディーラー下取りよりもなんと96万円も高い査定額が付いている。
他社の車一括査定もあるが、高価買取を目指すならカーセンサー以上のサービスは存在しない。編集部が太鼓判を押す一括査定サービスだ。
【2024年最新】車一括査定おすすめランキング《人気5社比較》
|
カーセンサー |
ユーカーパック |
ナビクル |
楽天Car車買取 |
ズバット |
運営会社 |
リクルート |
UcarPAC |
エイチーム |
楽天 |
ウェブクルー |
提携業者数 |
1,000社 |
5,000社 |
55社 |
2,000社 |
220社 |
同時査定依頼数 |
30社 |
? |
10社 |
? |
10社 |
業者選択 |
〇 |
× |
× |
× |
〇 |
入力の時間 |
約1分 |
約1分 |
約1分 |
約3分 |
約1分 |
利用料 |
無料 |
無料 |
無料 |
成約時
22,000円 |
無料 |
電話の多さ |
多い(メール可) |
1社のみ |
少ない(JADRI加盟) |
1社のみ |
多い |
上記の特徴と比較表を見ればある程度わかるが、これだけだとどのサービスを利用すべきか迷うはずだ。
そこで実際に当サイト編集部が車一括査定サービスを利用してみた。その結果も判断材料に加えたうえで、5つの一括査定サイトをランキング形式で紹介する。
1位:カーセンサー(※編集部一押し)
- 特徴1.同時査定依頼数30社は業界No.1
- 特徴2.競合会社が多いため高額査定率も圧倒的に高い
- 特徴3.電話営業は多いがメール&電話時間指定可能
前述したが、高価買取を狙うなら間違いなくカーセンサーがおすすめだ。提携業者は1,000社を超え、大手中古車買取業者はほぼ網羅している。また、同時に査定依頼できるのが30社で業界最多。
当然ながら競合する会社が多い分、高額査定が出やすい。人気や知名度だけでなく、当サイト編集部が実際に使用して成果も出ている。
現段階で車一括査定の中で最高のサービスだと自信をもっておすすめできる。迷ったらカーセンサーで間違いないだろう。
2位:ユーカーパック
- 特徴1.掲載買取業者は2,000社は圧倒的
- 特徴2.高額買取にも期待
- 特徴3.電話営業一切なし
- 特徴4.申し込みと同時に買取相場がわかる
オークション形式の車一括査定サイト「ユーカーパック」。掲載買取業者は1位のカーセンサーと比較すると約2倍の2,000社、当然ながら高額査定に期待できる。
大手買取店との提携はカーセンサーに劣るが、地域密着型の買取店との提携によって高額買取実績を増やしている。
本来、一括査定サービスは複数業者と売主本人が交渉するのが基本だ。しかし、ユーカーパックは売主の代わりにユーカーパックの担当者が交渉を全て代行してくれる。
編集部でも試したが、他のサービスとは比べものにならないぐらい手軽だった。交渉が苦手&面倒な方に最も適したサービスだ。
3位:ナビクル
- 特徴1.年間利用者数No.1
- 特徴2.わずか45秒で買取相場がわかる
- 特徴3.JADRIの審査を通過した優良業者のみ提携
中古車業界の流通を健全化を目的とした団代”JADRI”の審査に合格した業者しか提携しない「ナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)」。
中古車業者を選定している分、業者数がそこまで多くないため、電話営業が少ないという特徴もある。年間利用者数が最も多く、その分高額買取実績も多数出ている信頼度No.1の一括査定サービスだ。
4位:楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)
- 特徴1.電話対応も査定も楽天1社のみ
- 特徴2.成約で楽天ポイントを獲得
楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)はオークション形式で、成約で楽天1,000ポイントがもらえる車査定サービス。
楽天Car車買取なら査定までの全ての工程を楽天の担当者が行うため、しつこい勧誘電話も一切なし。査定回数も1回のみ。
一括査定特有の営業電話が嫌な方、交渉が苦手な方でも勝手に査定額が吊り上がるのでおすすめだ。
5位:車査定比較(ズバット車買取)
- 特徴1.10年の実績と東証一部上場企業の安心感
- 特徴2.申込みと同時に買取相場がわかる
- 特徴3.査定業者を選定できる
車査定比較(ズバット車買取)は車買取業者として実績が長く、東証一部上場企業の運営という安心感があるサービスだ。
比べられる業者も多く、大手中古車買取業者との提携は7社と十分なスペックをもっている。また、運営実績が長いため、実績のある買取店との提携から高価買取にも期待できる。
申込みのフォームが利用者が迷わない簡易な仕組みになっていたり、申込みと同時に買取相場がわかるのも人気の理由だ。
【初心者向け】一括査定のデメリットをカバーした”ユーカーパック”
以上、編集部がおすすめする車一括査定を5つ紹介した。だが、肝心な一括査定のデメリットを解説していない。
一括査定サービスは中古車買取店同士が競合させるのが目的なので、必然的に買取店からの電話営業が多くなる。我先にと各社営業するために電話をかけてくるのは商売上仕方のないことである。
だが、利用者からしてもこの大量電話を懸念して利用を迷っている方も多い。しかし、高価買取を実現するなら一括査定サイト以上の方法は存在しない。
大量の電話を覚悟で、一括査定を利用しなくてはいけないが、一括査定サイトでもデメリットをほぼ解消したものが存在する。
それが「ユーカーパック」だ。
前述したが、ユーカーパックは担当者1名とのやりとりで査定から買取まで全てのやりとりが済むサービスだ。大量の営業電話は一切ない。
- 公式サイトから査定申込(概算の買取相場も表示)
- 担当者があなたの愛車を実地査定(出張査定可)
- 愛車を非公開オークションに出品し、2000社が競合
- 最高額を付けた業者を選んで車を売却する
あなたは何もしなくても、各買取業者の査定額をスマホから確認でき、競合する中古車買取店の相見積りをすべて同時に見ることが可能だ。
当サイト編集部でも実際に利用してみて、今までの一括査定サービスとは比較にならないほど手軽なサービスだと感じた。
ユーカーパックは、従来の一括査定サービスのデメリットである「交渉の手間」「一括査定後の大量の営業電話」を克服した上で高価買取が可能。よって初心者でも安心して利用できる非常に優れたサービスなのだ。
まとめ
車を乗り換えると、スタッドレスタイヤは不要になるケースは少なくない。スタッドレスタイヤはノーマルタイヤよりも高価なため、買取額アップも望めると思われがちだが、車買取ではスタッドレスタイヤはあまり評価されない。
もし少しでも高く車を売りたいなら、車とスタッドレスタイヤを別々に売るのも一つの方法だ。だがそれでも高く売れそうにないなら、まとめて買取してもらうのもいいだろう。
業者によってはスタッドレスタイヤも評価してくれる可能性もあるのだ。