ここ数年で、中古自動車買取に関してのトラブルが目立ってきている。

独立行政法人国民生活センターに寄せられる、自動車の売却に関する相談は、2009年度の639件から、2010年度には1.7倍超、さらに2011年度には前年の1.6倍超と急増している。(参照:独立行政法人国民生活センター「増加する自動車の売却トラブル」)

この背景には、短期的には東日本大震災によって自動車の生産拠点が被災して新車の供給が減り、中古車の需要が急増したことと、さらに、長期的には若者の自動車離れなどで中古自動車の供給自体が減少傾向にあるという最近の動向が関係している。

各中古自動車取り扱い業者は、生き残りをかけて、販売する「弾」である中古自動車の確保に必死なのだ。とにかく、中古自動車を買い取って販売しなければ死活問題という状況に陥っているのである。

こうして、トラブルに発展しかねない程の強引な買い取り事例が増えてきたというわけだ。前述の国民生活センターに寄せられた事例を見ても、「法外な解約料」といった明らかな悪徳業者に関する相談と共に、「強引に契約を迫られた」「査定だけのつもりだったのに、書類などを持って行かれた」など、業者が必死で中古自動車を手に入れようとする様子も寄せられている。

中でも目についたのが「車一括査定を申し込んだら、複数の業者から勧誘電話がかかってきた」という相談内容である。

これは、車一括査定サイトなどを利用した経験がある人ならば、誰もが感じたことであろう。サイトにおいて電話番号を入力して申込みを行うと、直後から買取業者からの電話が鳴り止まなくなる。

時間を指定しなければ、仕事中でもデート中でもお構いなしに電話がかかってくるのだ。(午後9時から午前8時までの間は消費者庁からの通達で「不適当な時間帯」とされているので電話がかかってくることはない。この時間にかけてきたら本当の悪徳業者だ)

車一括査定に二の足を踏む人の理由はこれなのだ。なんとか、メールのみのやりとり、電話なしでの査定依頼ができないものだろうか。

電話なしのメールのみで行う方法はあるのか?

笑顔の男性

なぜ、車一括査定を申し込むと、直後から嵐の様な電話攻勢が始まるのか?

前述のように、中古自動車買取業者は商売の弾である中古自動車を血眼になって探し回っている。車の出物があれば、他社に先んじて手に入れようと虎視眈々と狙っているのだ。

経験者ならお分かりだろうが、車一括査定に申し込んだ数分後には電話がなり。最初の業者と話している間にも別の業者からの着信がある。

さらに、とある調査では「最初に交渉をした業者に車を売るという利用者が多い」という事実が判明している。そのために、業者は他社よりも早くアプローチするために争うように電話をかけてくるのだ。

そして、そんな業者が高い金を払って車一括査定サイトに登録して、あなたが申込みを行うのを手ぐすね引いて待っているのである。

そこで、誰もが知りたいのが、こういった勧誘電話なしで、メールのみで業者とのやり取りができる一括査定サイトが無いものか、ということであろう。

結論から言うと、100%電話なし、メールのみにできる車一括査定サイトは存在しない。しかし、限りなく「電話なし、メールのみ」に近づけたやりとりができるサイトは存在する。

それらを上手く使えば、煩わしい勧誘電話なしで、メールのみでのやりとりで、愛車を高額で売るということができるのである。

【筆者おすすめ】カーセンサーにてメールのみの受付で申し込む

誰もが理想とする愛車の買い取りとは、簡単なやり取りで、なるべく高額で買い取ってもらうということである。

本来、そのために存在するのが車一括査定サイトであるはずなのだ。

車買い取りにおいて、一社のみで査定してその言い値で車を売ってしまうということほど愚かなことは無い。車買取業者は他社に先んじてあなたの車を欲しがっているのだから、複数の会社と査定額を競わせることでより高い金額を提示させて、買い取るべき業者を決めるべきである。

さらに、業者によって得意な車種や需要がある販売網などが違うため、同じ車でも利益が出せるか出せないかが違ってくる。つまり、あなたの車を扱うのが得意な業者を探すべきで、そのためには複数の業者に査定してもらわないとわからない。

複数の業者に査定を依頼することで、数十万も買取額に差があることが分かる例もあるくらいだ。

複数業者に査定依頼するならば、本来ならばユーザーがそれら業者に連絡しなければならないのだが、その手間を省くために生まれたのが車一括査定サイトである。

ところが、この車一括査定サイトで申し込んだことによる業者からの勧誘電話がわずらわしいとなる。人間とはわがままなもので、今度は電話なし、メールのみで一括査定の取り引きができないか、ということになってきた。

そんな中でオススメなのが「カーセンサーnet」である。

「カーセンサー」は、リクルートマーケティングパートナーズが1984年から発行している中古自動車情報誌である。そのカーセンサーのネット版が「カーセンサーnet」であり、ここから車一括査定も申し込むことができる。

このカーセンサーから、電話なし・メールのみでの査定申込みが可能かもしれない、ということで今評判となっているのである。

ネットからの申込みで、ある「裏技」を使うと、限りなく「電話なし・メールのみ」に近づくのだ。そのやり方を、次の項で解説しよう。

カーセンサーを利用して営業電話を少なくする申し込み方法

カーセンサーnetでの車一括査定は、日本最大級と言っても過言ではない。提携する買い取り業者の数は1000社をこえ、査定を依頼できる最大の業者数も30社である。

当然、全国に対応していて、2016年度だけでも利用者数は12万人以上である。

つまり、より多くの業者に査定を依頼することができるという点で、カーセンサーnetならば、より高く愛車を買い取ってもらえる可能性が高いと言うことができるのだ。

では、そんなカーセンサーで、電話なし・メールのみでの申込みをするためには、どのような「裏技」を使えばいいのだろうか。

まずは、カーセンサーの「車買取」、つまり車一括査定のページにアクセスする。そこに、メーカー、車名、郵便番号などを入力して申込みスタートだ。

続いて、氏名、希望連絡先、メールアドレスなど個人情報の入力を求められる。これらは必須入力であり、電話番号を入れずにメールアドレスのみの入力ですます、ということはできない。しかも、「連絡方法をご指定頂くことはできません」という記述もされている。

果たしてこれで「電話なし・メールのみ」での申込みができるのかと不安になるが、その入力フォームの下部に売却希望時期などの希望がある場合にクリックという内容のリンクがある。

そこをクリックして現れる新たな入力フォームに「連絡希望時間帯」を入力する項目があるはずだ。ここに、「メールのみ希望」と入力しよう。

次に、同じページの「査定申込先」に、車一括査定申込み可能な業者が表示されているはずだ。

それらの業者の「詳細」をクリックして、確認しよう。その詳細ページに「メール連絡不可」などの記述がある業者は、チェックを外して申込みしないようにする。出来れば「メール対応可能」な業者のみを残しておくようにしよう。

こうして申し込めば、「電話なし・メールのみ」での車一括査定に限りなく近づくことができるのである。

カーセンサーなら99%電話は来ない。しかし100%ではない・・・

カーセンサーnetにおいて、前述のような申込み手順を抑えておけば、「電話なし・メールのみ」での車一括査定に近づくことができる。しかし、あくまでも「近づくことができる」だけで、100%電話なし、メールのみにはできないのである。

実際に、カーセンサーから「メール対応可能」な業者のみに、「メールのみ希望」と任意項目を記入して一括査定を申し込んだとしても、数社から電話がかかってきたという事例が報告されている。

各業者の詳細ページに記載されている「メール対応可能」という記述はあくまでも、「メールでもやりとりできます」という対応状況を記載しただけであって、電話なしでメールのみの取り引きを保障しているものではない。

さらに、カーセンサーにも、「連絡方法をご指定頂くことはできません」とある上に、「メールのみ希望」と入力したフォームも、本来ならば電話連絡を希望する時間帯を入力する項目である。

つまり、カーセンサーにおいて「電話なし・メールのみ」を目指した申込みをしたとしても、本当に電話をかけてこないかは業者の善意しだいということなのだ。

もちろん、こうして電話をかけてこなかった業者は善意ある業者だということができるのだが、果たしてその業者が高く買い取ってくれるかはまた別であるから、車一括査定とは悩ましいものなのである。

全ての業者からの営業電話を失くすことは不可能

前述したように、すべからく中古自動車買い取り業者は、どこよりも早く車を売りたいあなたと連絡を取ろうとしている。

1番最初にあたたと連絡を取った業者が、あなたの車を買い取れる可能性が高いと思われているからだ。ここを読んで、複数業者で査定額を競わせることが、愛車を高く売るためのコツだと分かっているあなたならばそのようなことは無いだろうが、多くの人は一社と連絡が取れたらその会社の強引とも言える攻勢に折れて、その会社の査定額で売ってしまいがちである。

だから、車一括査定と提携している各社は、いち早く申込者に電話をするシステムを導入している。特に、ガリバーやビッグモーターなどの大手は、メールを入力する時間も手間だとばかりに、素早く電話をかけてくるとの報告がある。

カーセンサーの申込みのように「電話なし・メールのみ」の方法を取ったとしても、大手の買取業者は、申込みとほぼ同時に電話をコールするというシステムを導入し、それ専門の担当者を配置しているのである。

このように、車一括査定は各業者の電話競争の一面もあるので、100%電話なし、メールのみを実現するのはなかなか難しいのである。

電話一本だけなら許せるあなたにはオークション形式の査定がおすすめ

オークション

たとえ、車一括査定サイトでメールだけのやり取りで業者との交渉を始めたとしても、実際に最適な金額を提示させて、どの業者が高額で買い取れるのかを知るためには実際に業者に自分の車を査定してもらい、複数業者を競い合わせなくてはならない。

つまり、複数業者に、その車の相場価格や他社の査定額を提示して交渉するのである。

ところが、これは人によってはなかなか難しい行為であろう。相手は百戦錬磨の車買取業者。上手く交渉できるか非常に不安だ。

この様な交渉無くして、でもより高い値段で売却できないものか。その様な要望に答えるかのようにして、近年オークション形式の車買取を行う業者も登場してきた。

さすがに、電話なし・メールのみという訳にはいかないが、必要なやりとりは、オークションを主催する業者とのみ。場合によっては電話一本だけで済んでしまう。もちろん、口八丁手八丁の複数業者とのやりとりはオークション仲介業者がやってくれる。

このような方法ならば、口下手交渉下手の人でも、なるべく高額で車を売却したいという希望をかなえられると、今非常に注目されているのがオークション形式なのである。

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オークション形式の車一括査定で申し込む(ユーカーパック)

オークション形式の車一括査定が注目される中、そのような買取仲介の先駆けとなった業者がある。それが、ユーカーパックである。

ユーカーパックのサイトにある入力フォームから、車種、走行距離などを入力して申込みをすると、ユーカーパックから連絡が入る。次に、指定されたガソリンスタンドなどで査定してもらうのだ。

すると、最大2000社が参加するオークションに愛車が出品され、より高い値をつけた業者に買い取ってもらえるのである。

もちろん、オークションに出品中の値動きはリアルタイムで見ることができる。希望の売却価格や最低入札価格も設定可能だから、より自分の希望に近い金額で愛車を売却することができるのだ。

さすがに、電話なし・メールのみでのやり取りという訳にはいかないが、従来の車一括査定サイトのような複数業者との電話のやりとりという煩わしさがなく、ユーカーパックとの電話のみで全ての手続が完了するというのが最大のメリットだ。

しかも、複数業者に来てもらって何度も査定する必要がなく、査定するのは一回のみ。これも、ユーザーの手間を極限まで省いたユーカーパックのメリットである。

オークション形式の車一括査定なら個人情報を開示しなくて済む

車一括査定を申し込むと、電話番号やメールアドレスを相手に開示しなくてはならない。そう個人情報を見ず知らずの業者に明け渡すことになるのだ。これを大きなデメリットだととる向きもある。

さらに、そこから実際の査定にまで話が進むと、住所などを伝えて業者に来てもらう必要がある。さらには、自宅にまで直接きてもらう訳で、どこに住んでいるかも完全に相手に知られてしまうことになるのだ。

若い女性などにとっては、これがネックで車一括査定が利用できない場合もあるだろう。

だが、今注目のオークション形式の車一括査定ならば、これらの個人情報が複数業者に開示されることはない。

「電話なし、メールのみ」という訳にはいかないが、電話番号やメールアドレスなどを伝えるのは、オークションを主催する業者だけであるので、限りなくそれに近づけることができる。

査定も自宅に業者が来るのではなく、指定のガソリンスタンドや査定士の元にこちらから出向いて査定してもらうシステムであるので、自宅住所を知られることもないのだ。

セキュリティーを厳重にして、個人情報を守りたい現代社会。それらを秘匿しながらも、有利に取り引きが進められるとあっては、オークション形式の車一括査定が注目されるのも当然のことであろう。

オークション形式の代表はユーカーパック

ユーカーパックは、2016年4月にサービスを開始した。当初は、加盟店が少ないことが懸念されたが、2017年8月には2000店を突破し、利用可能地域も拡大していって、利用者が急増してきている。

現在車一括査定の次なる選択肢として注目されているのがオークション形式であり、その代名詞的存在がユーパックである。

そして、「電話なし、メールのみ」を希望する利用者にとって、ユーカーパックは非常に有望なサービスだ。しかし、利用者にとってメリットばかりとは言い切れない。

オークション形式の最大のデメリットは、他の車一括査定に比べて買取額が低くなりがちであるという点だ。

車一括査定では、複数業者が2 03日の間に査定額を争うので、査定額を出し渋っていては他社に競り負けてしまう可能性がある。そこで、他社より高額な査定額を提示したり、利用者もそれを材料に交渉して値を上げることもできる。

しかし、オークション形式では業者はのんびりと他社の出方を伺える。もちろん、利用者が業者と交渉することもできない。

これらの理由により、オークション形式で査定した場合は、従来の車一括査定よりも低い金額になってしまう可能性が大きいのだ。

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【注意】メールのみの査定はあくまで概算が限界

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カーセンサーで「99%電話なし、メールのみ」で車一括査定を申し込んだ場合でも、実際の査定を避けることはできない。

さらに、オークション形式での車買い取りの場合でも、各業者は実際に車を見ることができないので、あまり高い金額で入札することはない。

つまり、車を買い取るという場合には、実際にその車を見て、さまざまな観点からその買取額を決定する必要があるのだ。

メールなどで状態を伝えて、それで査定してもらっても、ユーザーが見落としている瑕疵や、素人にはわからない駆動部や足回りの状態などは反映されない。メールだけでの査定では、あくまでも申告から推定した概算額が提示されるにすぎないのである。

電話なし、メールのみにこだわりすぎて、メール査定の概算のみで買い取り業者を決めるようなことはあってはならない。

面倒でも、実際に車をみて査定してもらうこと。そして、それを複数業者で競い合わせること。高く車を売りたいならば、その方法に優るものはないのである。

ただし、上手に車一括査定サイトを利用することができれば、場合によっては数十万円も高く愛車を売却することができるのだ。賢く使って最大限得をしてもらいたい。

まとめ

まとめ

車一括査定サイトを利用した上での最大のデメリットは、申し込んだ途端に複数の買い取り業者から営業電話がかかってくることである。

文字通りひっきりなしに、仕事中でもデート中でもお構いなしにかかってくるこの電話を恐れて、車一括査定の利用に二の足を踏んでいるという声はよく聞かれる。

そこで、「電話なし、メールのみ」で車一括査定を利用できる方法が様々に模索されている。

サーセンサーでは、申込みの際に任意項目に「メールのみ希望」と入力し、メール対応可能な業者にのみ申込みすれば、99%の営業電話を無くすことができる可能性がある。

さらに、電話は仲介業者とのみ、査定は一回だけというオークション形式の車買い取りサービスも最近注目されている。

ただし、これらの方法も100%「電話なし、メールのみ」という訳にはいかず、カーセンサーで上記のように申込みをしても、電話をかけてくる業者はいる。

それだけ、買取業者も車を手に入れたくて必死なのだ。昨今の車離れ、新車販売の落ち込みなどを受け、一台でも多くの中古車を手に入れようとしているのだ。

そういった現状を踏まえて、複数社に査定をさせてその額を競わせ、買取価格を上げていく。これこそが、車一括査定サイトを利用する最大のメリットなのである。