- 査定額がプラスになるパーツ・マイナスになるパーツ
車買取では、車種や年式、走行距離、内装や外装など車そのものが査定のポイントになる。だが、それ以外にも車についているパーツによってもプラス査定になるものもある。逆に、マイナス査定になってしまうこともあるのだ。
ここでは、車買取で査定額がプラスになるパーツ、マイナスになるパーツを紹介している。また、同じパーツでもプラス査定になることもあれば、マイナス査定になることもあるため、その点についても注意してほしい。
車買取で査定額がプラスになるパーツ《9選》
車買取では以下のようなパーツがあるとプラス査定になる可能性が高い。
【+パーツ1】メーカーの純正パーツ
新車を購入する際、メーカーの純正パーツをオプションで付ける人もいるだろう。それがあると、査定価格がアップする可能性が大である。その理由は以下の通りだ。
- 新車購入時しかつけられない
- 車種にマッチしている
- 信頼性が高い
- 需要が多い
もちろん、社外パーツの方が価格的に高価なものはあるが、社外パーツならつけたい時につけられる。だが、純正パーツだと後からつけたくてもつけられないぶん価値が高く、人気もあるのだ。
【+パーツ2】カーナビ
カーナビは今やなくてはならない装備の1つとなっている。とはいっても、なくてもマイナス査定になることはなく、むしろ買ったばかりのカーナビであれば、社外パーツであろうと査定額がアップする可能性は十分あるのだ。
ただし、ダッシュボードに備え付けられていたカーナビを取り外してしまうと、マイナス査定になってしまうため、そこだけは注意したい。
また、ポータブルカーナビであればプラス査定にはなりにくいので、取り外しても構わないだろう。
【+パーツ3】先進安全技術(自動ブレーキ・誤発信抑制など)
年々、車の装備は新しくなっており、いろいろな安全技術も備わってきている。自動ブレーキや誤発進抑制などの装置がそれにあたるが、こういった先進安全技術が備わった車だと査定額はアップする。
それは、これらの先進安全技術は後付けできない純正であるからだ。高齢ドライバーの事故が問題視されている今、こういった先進安全技術はますます注目されており、需要が高まっている。
そのため、このポイントは査定額アップの交渉にも使えるはずだ。
【+パーツ4】電動スライドドア
最近は電動スライドドアが装備されている車も多くなってきているが、電動スライドドアは車査定でプラスになるポイントでもある。中古車査定基準によると、電動スライドドアは以下のようにプラス査定となるのだ。
新車・1年落ちの両側スライドドア | 40点 |
---|---|
2年落ち以上の両側スライドドア | 20点 |
新車・1年落ちの片側スライドドア | 20点 |
2年落ち以上の片側スライドドア | 10点 |
このように、電動スライドドアが装備されていれば、新車ではない片側スライドドアでさえ1万円のプラス査定になるのだ。
【+パーツ5】サンルーフ
車にサンルーフが装備されている車は査定額アップの可能性が高い。査定基準としては以下の通りだ。
特・Ⅰ・Ⅱ・Ⅲクラス、新車・1年落ち | 70点 |
---|---|
特・Ⅰ・Ⅱ・Ⅲクラス、2・3年落ち | 50点 |
特・Ⅰ・Ⅱ・Ⅲクラス、4・5年落ち | 30点 |
特・Ⅰ・Ⅱ・Ⅲクラス、6年落ち以上 | 20点 |
Ⅳ・軽クラス、新車・1年落ち | 30点 |
Ⅳ・軽クラス、2・3年落ち | 20点 |
Ⅳ・軽クラス、4・5年落ち | 10点 |
Ⅳ・軽クラス、6年落ち以上 | 0点 |
ただし、故障している場合は30点の減点となるため、年式によってはマイナス査定になってしまうこともある。
【+パーツ6】本革・レザーシート
シートをオプションで本革・レザーシートにしている車もあるだろう。
本革・レザーシートは座り心地もよく、見た目もラグジュアリー感があって車をより高級感のある雰囲気にしてくれるものだ。車のシートというよりも、高級ソファに座っているような心地よさもあるだろう。
そのため、本革・レザーシートだと査定額アップとなることが多く、6年以上経過した車でさえ2万円以上の査定額アップになる可能性があるのだ。ただし、張り替えが必要なほど損傷していればマイナス査定になることもある。
【+パーツ7】アルミホイール
車にアルミホイールをはかせている人は少なくない。アルミホイールも純正のものから、社外パーツまでいろいろなものがあるが、アルミホイールもプラス査定となるポイントだ。
それは、見た目もカッコいいだけでなく、燃費向上にもなるからだ。一般的にアルミホイールにキズや腐食などが見られなければプラス査定になることは多い。
【+パーツ8】ドライブレコーダー
近年、あおり運転などのトラブルが多く、その防止策として注目されているのがドライブレコーダーだ。ドライブレコーダーは事故を起こした時の証拠にもなるため、つけていると安心できる装備である。
そのため、ドライブレコーダーがついているとプラス査定になる可能性が高くなるだろう。
特に性能の良いドライブレコーダーになれば、思った以上のプラス査定になることもあるはずだ。今は非常に需要が高まっているため、交渉のポイントにしてもいいだろう。
【+パーツ9】人気の車体のカラー
車を選ぶ際、誰もが重要視するのがボディカラーではないだろうか。ボディカラーはその人の好みで選ぶのだが、買取の際にはそのカラーによってはプラス査定になることも多いのだ。例えば、ブラック系は幅広い年代に人気があり、プラス査定になることが多い。
また、新車購入時には高くなるがパールホワイトなどは、査定時にはそれ以上の価値になることもあるのだ。逆に原色系は人気がわかれるところで、マイナス査定になることもあり査定時のことを考えると避けたいところだ。
マイナス査定になるパーツ《6選》
車のパーツによってはプラス査定になるどころか、マイナス査定になってしまう恐れのあるパーツもある。注意したいのは以下のパーツである。
【-パーツ1】エアロパーツ
エアロパーツがあるとプラス査定になることは多い。特に純正のエアロパーツならプラス査定になることのほうが多いはずだ。
だが、車検が通らないほどの社外パーツや、車体に不釣り合いないエアロパーツなどはいくら高価なものであってもマイナス査定になる可能性が高い。
また、破損や塗装が剥がれていたりすれば、それもマイナス査定になってしまうだろう。もし、評価されない高価なエアロパーツをつけているなら、純正エアロパーツに付け替えておいた方がいい。
【-パーツ2】ETC
ひと昔前であればETCがついているとプラス査定になったこともあるが、今はETCは標準装備となっている車も多く、ついていたからといってプラス査定になることはない。だからといって、取り外してもマイナス査定になることもない。
だが、取り外すことでテープの痕が残ってしまったり、キズが付いてしまうことがあれば、それがマイナス査定になってしまうことがある。そのため、無理に取り外さずに査定を受けたほうがマイナス査定は避けられるだろう。
【-パーツ3】スペアキー
車にはスペアキーがついているものだ。これはオプションパーツというものではなく、あって当然のものであり、あってもプラス査定になることはない。
ただ、スペアキーはあくまでスペアのため、普段使うことは滅多になく、いざ車を売る時に紛失しているケースもあるかもしれない。
スペアキーは基本的になくても困らないものではあるが、ない場合にはマイナス査定になってしまうのだ。しかもそのマイナス額は2万円から4万円と意外と高額のため、大切に保管しておきたいところだ。
【-パーツ4】チャイルドシート
子供がいる家庭では車にチャイルドシートを装着している人もいるはずだ。チャイルドシートは安価なものでも1万円以上、高いものでは10万円以上するものもある。そのため装着していればプラス査定になると思われがちだがそんなことはない。
チャイルドシートが必要な人は限られているため、プラス査定になるどころかマイナスになってしまうこともある。むしろ長期間つけたままだと、チャイルドシートの痕がついていることもありマイナス査定になる恐れもある。
【-パーツ5】スタッドレスタイヤ
スタッドレスタイヤは雪が多い地域では冬の必須アイテムであり、ノーマルタイヤよりも高価なものだ。だが、一般的なスタッドレスタイヤはプラス査定になることは少ない。また、スタッドレスタイヤがないからといってマイナス査定になることはないのだ。
雪が多い地域では必須アイテムとはいっても、必ずしもその地域でリユースするとも限らないため、プラスになることはまずないのだ。
【-パーツ6】オーディオ
オーディオは車に必須のアイテムではあるが、個人的な趣向が強いパーツでもある。そのため、新車購入時にオプションで付ける人もいれば、高価なオーディオをつける人もいる。
それでいてあるのが基本であるため、付いていないとマイナス査定になってしまうことが多い。
高価なオーディオをつけていれば、プラス査定になることもあるかもしれないが、オーディオをつけるためにかかった費用よりは大幅に少なくなってしまうはずだ。また、オーディオが故障していればマイナス査定になってしまうだろう。
まとめ
このように、車についているパーツによっては大幅にプラス査定になるものもあれば、故障やキズ、紛失などがあればマイナス査定になってしまう可能性もあるのだ。基本的に純正パーツがそのまま正常についていればプラス査定と考えていい。
逆に正常についていたとしても、マイナス査定になってしまうパーツもあり、そんな時には取り外して別に売ったほうが得をすることもあるのだ。かといって、取り外しの際にキズをつけてしまう恐れがある場合には無理に外さないほうがいだろう。