車を購入する際には自分の好みに合わせてさまざまなオプションパーツを付けるものだ。その中の一つにサンルーフがある。サンルーフ装備車は人気が高く、車買取査定でも査定額のアップが十分に見込めるオプションパーツだ。
サンルーフを装備しているというだけで10万円以上の査定額も見込める。ただし注意すべき点もあり、状態によってはマイナス査定になってしまうこともあるのだ。ここではサンルーフの一般的なプラス評価と注意点を紹介している。
サンルーフ装備車は車査定においてプラス評価
サンルーフ装備車はそれだけで車査定ではプラス評価になる。プラス評価となる理由は主に以下の通りである。
- 人気が高いオプションパーツである
- サンルーフ装着車は絶対数が少ない
- 後付けが難しいパーツである
サンルーフは見た目だけでなくタバコを吸う人の換気目的として付ける人が多いパーツだ。だが近年は喫煙者も少なくなり、またオプション費用も10万円ほどかかるため人気オプションパーツではあるものの装着する人が少ないのである。
また他のパーツと違ってサンルーフは後付けが難しい。それでいて需要があるため買取額は高くなるのだ。どれくらいのプラス評価になるかは車種や車両クラスによって変わってくるが、間違いなくプラス査定にはなるはずだ。
サンルーフの査定額は車両クラスによって違う
クラス |
代表的な車種 |
加点 |
特C |
センチュリー、プレジデントなど |
20点~70点(2万円~7万円) |
特B |
LS460L、セルシオ、シーマ(ハイブリット)など |
20点~70点(2万円~7万円) |
特A |
マジェスタ、シーマなど |
20点~70点(2万円~7万円) |
Ⅰ |
クラウン、セドリック、フーガなど |
20点~70点(2万円~7万円) |
Ⅱ |
カムリやマークⅡ、スカイライン、フェアレディZ、セフィーロなど |
20点~70点(2万円~7万円) |
Ⅲ |
プリウスやコロナ、ブルーバード、シルビア、シビック、インサイトなど |
20点~70点(2万円~7万円) |
Ⅳ |
ソリオ、ワゴンR、カローラ、ヴィッツ、ノート、キューブなど |
0点~30点(0円~3万円) |
軽 |
軽自動車 |
0点~30点(0円~3万円) |
査定基準は”JAAI”を根拠に評価している
査定基準はJAAIという団体の査定基準がベースとなっている。JAAIが定めているサンルーフの評価基準については以下の通りだ
クラス\年もの |
当・1年 |
2・3年 |
4・5年 |
6年〜 |
特・Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ |
70点(7万円) |
50点(5万円) |
30点(3万円) |
20点(2万円) |
Ⅳ・軽 |
30点(3万円) |
20点(2万円) |
10点(1万円) |
0点 |
※上記の表は「中古自動車査定基準及び細則〔Ⅰ〕」を参考にしている。
1点につき千円加算となるため、例えば特・Ⅰクラスで2年経過した車なら5万円のプラス査定となる。ただしあくまでベースであり、実際はこれよりも高くなることも十分あるのだ。
サンルーフ装備の有無で査定額が”10万円”程度違う
サンルーフはセダン系に多く装着するケースが多いようだ。そしてクラウンやフーガといった高級車なら、サンルーフのプラス査定額も高くなっていく。
JAAIが定める評価基準で見れば、2万円から7万円のプラス評価だが、実際はそれ以上になることも多いのである。
中古車は全く同じものはほぼないのだが、仮に同じようなクラスの車でサンルーフ装備車と非装備車の価格を比較すると10万円ほど違うケースが多いのだ。
車種によってはサンルーフが付いているだけで20万円近くの差がつくこともある。
JAAIの評価基準ではプラス査定ゼロとなっている、6年以上経過したⅣ・軽クラスでも実際にはプラス査定になることがほとんどだ。それだけサンルーフは人気で、買取額アップが望めるパーツであることは間違いない。
サンルーフ装備車を査定に出すときの『3つの注意点』
サンルーフ装備車を査定に出すとき、注意しなければいけない点が3つある。その3つとは以下の通りだ。
サンルーフ装備車を査定に出すときの『3つの注意点』
- 手動式のサンルーフは評価が低い
- 後付けのサンルーフはマイナス評価になることも
- サンルーフが故障しているとマイナス査定に
つまりサンルーフ装備車でプラス評価されるのは、あくまで純正オプションとして購入時に付けた場合で、電動かつ正常に動く状態ということが条件だ。そのため、サンルーフ装備車を売却する場合には、しっかり動作するのか確認が必要である。
故障している場合は、もしメーカー保証が残っているなら点検・修理を受けたほうがいいだろう。ただしメーカー保証が切れている場合は、あえて修理に出さずに査定してもらったほうがマイナス幅は少なくて済むはずだ。
後付けサンルーフは事故車扱いでなく”修復歴車”として評価
サンルーフは基本的に新車購入時にオプションとしてつけるものである。ただ、後付けは難しいだけであって出来ないわけではない。そのため、本来はサンルーフ非装備車だが、サンルーフを付けて乗りたいという人は後付けも可能だ。
だが、車買取をする場合にはほとんどがマイナス査定となってしまう。サンルーフを後付けするには、ボディーに穴をあけて、そこにサンルーフを装着することになるが、これにより修復車扱いとなってしまうのだ。
事故車ではないが修復車も車の価値は大きくマイナスになるのである。メーカーの製造工場で取り付けたのであれば、もしかしたらプラス評価があるかもしれないが、それ以外なら水漏れ等の心配もあるため、マイナス査定は避けられないだろう。
サンルーフが故障をしていると”3万円”程度マイナス査定
サンルーフは見た目もカッコよくつけたいと思う人が多いが、故障のリスクもある。サンルーフの故障としては以下のケースがある。
- サンルーフが動かない、動きが悪い
- ゴムパッキンの割れによる雨漏り
- サンルーフ自体の損傷
サンルーフは電動のため、何らかの衝撃等で動かなくなってしまうケースも多々ある。またゴムパッキンの劣化で雨漏りが発生するリスクもあるだろう。こういった故障があると、査定額は約3万円ほどマイナスになってしまうのだ。
JAAIの評価基準で言えば30点の減点となり、仮に50点の状態の車だとすれば、差し引きでプラス査定は20点で2万円だけのプラス査定となるのだ。
逆にサンルーフがあることでマイナス査定になってしまうケースもある。
サンルーフ装備車を高く売るなら”車一括査定”を利用する
サンルーフ装備車はJAAIの評価基準をもとにプラス査定されるが、実際は買取店によって査定額は大きく異なってくる。JAAIの評価基準では5万円のプラス査定だとしても、10万円以上プラスになる買取店もあるのだ。
だが、どこの買取店がより高く買取してくれるのかはわからないものだ。そんな時には車一括査定を利用するのがいいだろう。
車一括査定なら一度の入力で複数の業者から査定が取れるため、きっとサンルーフ装備車を高く買ってくれる業者が見つかるはずだ。
車一括査定サービスは、たった一度きりの申し込みで、複数の買取店に査定依頼ができるネットサービスだ。
最大のメリットはこちらが何もせずとも査定額が吊り上げてくれるという点だ。
例えば、4社が競合した場合、各買取店は他の業者以上の買取額を提示しないと買取成立にはならない。よって業者間が自然に競合状態になるため、特に何もしなくても最低額がどんどん高くなるのだ。
- 確実に高価買取を実現させたい方
- 愛車のリアルな査定相場を知りたい方
- 時間と労力を費やしたくない方
- 交渉が面倒な方&苦手な方
このような方に欠かせないおすすめのサービスだ。
編集部おすすめ車一括査定『カーセンサー』
当サイト編集部が車一括査定サービスで最もおすすめしているのがリクルート社運営の「カーセンサー」。
なぜなら、ビッグモーターやアップル、カーセブンなどの大手買取店と提携し、買取業者数が1000社を超えているのはカーセンサーだけ。
同時査定依頼も30社と業界最多なので、最も査定額が高い業者を選ぶ幅が圧倒的に広がるのだ。
編集部所有の車を実際に査定したが、ディーラー下取りよりもなんと96万円も高い査定額が付いている。
他社の車一括査定もあるが、高価買取を目指すならカーセンサー以上のサービスは存在しない。編集部が太鼓判を押す一括査定サービスだ。
【2024年最新】車一括査定おすすめランキング《人気5社比較》
|
カーセンサー |
ユーカーパック |
ナビクル |
楽天Car車買取 |
ズバット |
運営会社 |
リクルート |
UcarPAC |
エイチーム |
楽天 |
ウェブクルー |
提携業者数 |
1,000社 |
5,000社 |
55社 |
2,000社 |
220社 |
同時査定依頼数 |
30社 |
? |
10社 |
? |
10社 |
業者選択 |
〇 |
× |
× |
× |
〇 |
入力の時間 |
約1分 |
約1分 |
約1分 |
約3分 |
約1分 |
利用料 |
無料 |
無料 |
無料 |
成約時
22,000円 |
無料 |
電話の多さ |
多い(メール可) |
1社のみ |
少ない(JADRI加盟) |
1社のみ |
多い |
上記の特徴と比較表を見ればある程度わかるが、これだけだとどのサービスを利用すべきか迷うはずだ。
そこで実際に当サイト編集部が車一括査定サービスを利用してみた。その結果も判断材料に加えたうえで、5つの一括査定サイトをランキング形式で紹介する。
1位:カーセンサー(※編集部一押し)
- 特徴1.同時査定依頼数30社は業界No.1
- 特徴2.競合会社が多いため高額査定率も圧倒的に高い
- 特徴3.電話営業は多いがメール&電話時間指定可能
前述したが、高価買取を狙うなら間違いなくカーセンサーがおすすめだ。提携業者は1,000社を超え、大手中古車買取業者はほぼ網羅している。また、同時に査定依頼できるのが30社で業界最多。
当然ながら競合する会社が多い分、高額査定が出やすい。人気や知名度だけでなく、当サイト編集部が実際に使用して成果も出ている。
現段階で車一括査定の中で最高のサービスだと自信をもっておすすめできる。迷ったらカーセンサーで間違いないだろう。
2位:ユーカーパック
- 特徴1.掲載買取業者は2,000社は圧倒的
- 特徴2.高額買取にも期待
- 特徴3.電話営業一切なし
- 特徴4.申し込みと同時に買取相場がわかる
オークション形式の車一括査定サイト「ユーカーパック」。掲載買取業者は1位のカーセンサーと比較すると約2倍の2,000社、当然ながら高額査定に期待できる。
大手買取店との提携はカーセンサーに劣るが、地域密着型の買取店との提携によって高額買取実績を増やしている。
本来、一括査定サービスは複数業者と売主本人が交渉するのが基本だ。しかし、ユーカーパックは売主の代わりにユーカーパックの担当者が交渉を全て代行してくれる。
編集部でも試したが、他のサービスとは比べものにならないぐらい手軽だった。交渉が苦手&面倒な方に最も適したサービスだ。
3位:ナビクル
- 特徴1.年間利用者数No.1
- 特徴2.わずか45秒で買取相場がわかる
- 特徴3.JADRIの審査を通過した優良業者のみ提携
中古車業界の流通を健全化を目的とした団代”JADRI”の審査に合格した業者しか提携しない「ナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)」。
中古車業者を選定している分、業者数がそこまで多くないため、電話営業が少ないという特徴もある。年間利用者数が最も多く、その分高額買取実績も多数出ている信頼度No.1の一括査定サービスだ。
4位:楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)
- 特徴1.電話対応も査定も楽天1社のみ
- 特徴2.成約で楽天ポイントを獲得
楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)はオークション形式で、成約で楽天1,000ポイントがもらえる車査定サービス。
楽天Car車買取なら査定までの全ての工程を楽天の担当者が行うため、しつこい勧誘電話も一切なし。査定回数も1回のみ。
一括査定特有の営業電話が嫌な方、交渉が苦手な方でも勝手に査定額が吊り上がるのでおすすめだ。
5位:車査定比較(ズバット車買取)
- 特徴1.10年の実績と東証一部上場企業の安心感
- 特徴2.申込みと同時に買取相場がわかる
- 特徴3.査定業者を選定できる
車査定比較(ズバット車買取)は車買取業者として実績が長く、東証一部上場企業の運営という安心感があるサービスだ。
比べられる業者も多く、大手中古車買取業者との提携は7社と十分なスペックをもっている。また、運営実績が長いため、実績のある買取店との提携から高価買取にも期待できる。
申込みのフォームが利用者が迷わない簡易な仕組みになっていたり、申込みと同時に買取相場がわかるのも人気の理由だ。
【初心者向け】一括査定のデメリットをカバーした”ユーカーパック”
以上、編集部がおすすめする車一括査定を5つ紹介した。だが、肝心な一括査定のデメリットを解説していない。
一括査定サービスは中古車買取店同士が競合させるのが目的なので、必然的に買取店からの電話営業が多くなる。我先にと各社営業するために電話をかけてくるのは商売上仕方のないことである。
だが、利用者からしてもこの大量電話を懸念して利用を迷っている方も多い。しかし、高価買取を実現するなら一括査定サイト以上の方法は存在しない。
大量の電話を覚悟で、一括査定を利用しなくてはいけないが、一括査定サイトでもデメリットをほぼ解消したものが存在する。
それが「ユーカーパック」だ。
前述したが、ユーカーパックは担当者1名とのやりとりで査定から買取まで全てのやりとりが済むサービスだ。大量の営業電話は一切ない。
- 公式サイトから査定申込(概算の買取相場も表示)
- 担当者があなたの愛車を実地査定(出張査定可)
- 愛車を非公開オークションに出品し、2000社が競合
- 最高額を付けた業者を選んで車を売却する
あなたは何もしなくても、各買取業者の査定額をスマホから確認でき、競合する中古車買取店の相見積りをすべて同時に見ることが可能だ。
当サイト編集部でも実際に利用してみて、今までの一括査定サービスとは比較にならないほど手軽なサービスだと感じた。
ユーカーパックは、従来の一括査定サービスのデメリットである「交渉の手間」「一括査定後の大量の営業電話」を克服した上で高価買取が可能。よって初心者でも安心して利用できる非常に優れたサービスなのだ。
まとめ
サンルーフ装備車は稀少価値があり、車買取の際も査定額アップが期待できる。
買取店によってはサンルーフが付いているだけで20万円近く買取額が高くなることもあるのだ。そのため、新車購入時にはサンルーフは迷わず付けたほうがいいだろう。