車を手放す理由は人それぞれ。しかし、他の用途の資金にするにせよ、新しい車の購入資金に当てるにせよ、高い金額で買取や下取をしてもらうに越したことはありません。

それなのに、ただ闇雲に近所の中古車買取店に車を乗り入れ、店員の言い値で車を手放す人が多く見られます。相場を知らずして言い値で買取らせてくれる客など、業者にとっては“良いカモ”以外の何物でもないのです。

経済産業省「2014年商業統計」によると、中古車売買の市場規模は2兆4,935億円。これは、化粧品業界に匹敵する規模ですが、大小を含めた業者の数は化粧品とは比べ物にならないくらいに多く、しかも市場規模は若者の車離れなどにより年々減少傾向にあり、2004年からの10年で24.5%減少しています。

つまり、中古車売買業者はどこも生き残りをかけて必死であり、あなたの車を少しでも安く買い取ろうと虎視眈々と狙っているのです。

そんな所に、相場も知らずに車を売りに行こうなどというのは、金をドブに捨てるのに等しい行為です。「この客は、自分の車の価値を知ろうともしていない。ならば、安い金額をもちかけても気づくまい。そして、より高い金額で他の客に売ってボロ儲けしよう」と足元を見られてしまいます。

中古車買取とは、情報戦です。

自分の車の買取相場や下取相場を把握し、業者と交渉することで初めて、より高い価格で手放すことが出来るのです。

「この車の相場は○万円。他の業者は○万円で買い取るという。それ以上の価格でないなら、あなたには売らない」このような交渉が出来て初めて、損をしない買取が実現できるのです。

20年前ならばともかく、現代の我々にはこの情報戦を制することができる強力な武器があります。そう、あなたが今見ているインターネットです。ネットを駆使すれば、あなたの車の買取相場や下取相場を簡単に調べることができ、さらにより高く売れる業者までも見つけることができるのです。

相場を調べる上で、精度が低いものから精度が高いものまで用意しました。具体的にその方法をご紹介していきましょう。

買取相場や下取相場の概算価格を簡単に調べるサイト

モノの値段は需要と供給のバランスによって決まります。その需要と供給は、季節や世相によって変化していきます。しかし、まずは基礎となる価格を知り、それがどのように変化していくかを見極めることが大切になってきます。

それが、相場勘を養うということです。

幸いなことに、車の買取相場や下取相場を簡単に調べることができるサイトが数多くあります。ここでは、個人情報や愛車の状態を入力せずに愛車の価格が調べられます。

業者からの営業電話などが無く、それらを敬遠したい人には便利に思えますが、出て来る価格はざっくりとしたまさに“相場価格”です。しかし、相場勘を養うためには大いに活用するべきサイトだとも言えます。

まずはそれらのサイトで、あなたの車を売却する際の、交渉の基礎となる価格を調べておきましょう。

カービュー(査定相場)の特徴と調べる手順

カービューは、ソフトバンクの孫正義が立ち上げた自動車販売仲介サービスです。利用者は400万人を突破しており、中古車一括査定サービスではまさに日本最大級のサイトだと言っても過言ではないでしょう。

そもそも、一括査定のサイトですが、このカービューで、個人情報の入力をせずに愛車の査定相場を調べることが可能です。

利用するのは、カービューが運営する車情報に特化したSNS「みんカラ」の、「みんカラ買取」とかかれたリンク。ここから、「カービュー買取」のページに行き、「車の売却について調べる」のプルダウンメニューから、「買取相場について調べる」を選びます。

そして現れたページの中段に、「キーワード検索して買取相場を調べる」の検索窓と、「メーカーから買取相場を調べる」のメニューがあります。ここから、メーカーと車種を入力すると、同じ車種をカービューで売却した人の口コミ情報の数々が、売却価格込みで表示されます。

今回利用するのは、その口コミ情報のさらに下部にある「シミュレータで買取相場を調べる」のメニューです。

ここで、年式やグレード、初登録年月や色、走行距離を入力すると、現在の買取相場はもちろん、1年後、2年後の相場まで表示されるので、相場勘を養うのに非常に便利なサイトです。

T-UPで調べる!特徴と調べる手順

T-UPはその名の通り、トヨタ系列の中古車買取ネットワークです。ガリバーと並び称される業界最大手で、トヨタのネットワークを使ったその店舗数では、業界首位となっています。

そんなT-UPのサイトでも、個人情報の入力無しで愛車のざっくりとした査定相場を調べることができます。

T-UPのHPのフロントページ中段に、「すぐに完了!WEB査定申込み」という項目があり、その中に「まずは、お乗りのおクルマの買取り参考価格を調べてみる」とあり、「買取り参考価格情報」というリンクがあります。

そこをクリックすると、メーカー名、車種名、年式を選択するメニューが現れます。ここで、それぞれの情報を入力して、注意書きに「同意の上利用する」と書かれたリンクをクリックすると、さらに細かいボディタイプやモデルを選択、つぎにグレードを選択していきます。たったこれだけで、あなたの愛車の買取参考価格が表示されるのです。

もちろん、トヨタ車以外の車も調べることが可能です。例えば、ホンダのフィット2015年式、形式はGK6のCVTを選ぶと、買取参考価格は111万円と表示されました。

もちろん、サイトの注意書きにあるように、あくまでも参考価格です。必ずしもこの価格で売れるものではないですが、相場勘を養うには、非常に重要な情報だと言えます。

精度なんてどうでもいい!すぐに査定額が知りたいあなたへ!

前述のように、車の買取価格は、季節や世相などによって変動する需要と供給のバランスによって決められます。さらに、その車の傷や汚れの有無、事故歴、整備状態なども加味されて、ようやく正確な査定額が算出されます。

しかし、他社との交渉の基礎となる価格が知りたい、まずは相場勘を養いたいなどといった場合には、メーカーの下取価格が役に立ちます。それこそが、全ての中古車取り引きの基礎となる相場だからです。

以下のサイトは大手自動車メーカーの下取価格が調べられるページです。決して精度は高くありませんが、すばやく手間なく、個人情報の入力無しで、ざっくりとした価格が調べられますので、是非活用してみてください。

トヨタ公式サイト

トヨタは、言わずと知れた日本最大手の自動車メーカーです。そのサイトには、車を下取に出した際に、どれだけの価格になるのかを知ることが出来るページがあります。

http://toyota.jp/service/tradein/dc/top

ここでは、メーカー、車種、年式、グレードなどを選んでいくことで、その車の「下取り参考価格」が表示されます。

例えば、トヨタのプリウス2013年式のGツーリングセレクションレザーパッケージならば123万円。

さらに、このページはトヨタ車以外も調べられます。例えば、ホンダフィットの2015年式13G CVT1300ccは69万円です。

ページに表示されているようにこの金額はあくまでも参考価格ですが、このサイトを元にすれば、ざっくりと自分の車の相場を知ることができます。

日産公式サイト

トヨタ同様に、日産のサイトでも下取り価格をシミュレーションして相場を知る機能を備えています。サイトデザインは違いますが、トヨタ同様、メーカー、車種、年式、グレードを選択することで価格が表示されます。

http://tradein.nissan.co.jp/MAKER/

例えば日産キューブの2014年式アクシスCVT1500ccの価格をシミュレートすると、55.5~70.5万円という結果が出ました。

このサイトも、日産車以外もシミュレートできるようになっています。ホンダフィットの2015年式13G CVT1300ccを調べると、46~57.5万円という結果が出ました。トヨタで調べた時よりも低い価格です。

さらに、トヨタに比べてズバリの金額ではなくかなりの幅を持って表示されることから、あくまでも概算であることを示しています。

メールや電話なし!でも下取価格だから精度はイマイチ

これら、メーカーの下取シミュレーションを利用するメリットは、煩わしい営業を回避して相場を調べることができる点です。

中古車買取店のサイトなどで価格シミュレーションを利用した場合、すぐさまメールや電話で営業をかけられ、場合によっては非常に煩わしい想いをすることがあります。上記のサイトでは、メアドも電話番号も入力する必要がないので、そういった心配はありません。

しかし、トヨタと日産のシミュレーション結果を見てみても分かるように、非常に精度は低いです。なぜならば、これは下取の参考価格であり、市場動向や季節変動などを加味した買取価格と違って、それら全く無視した価格だからです。

下取価格と買取価格はまったく違う!

下取とは、ディーラーや大手メーカーなどで新しい車を購入する際に、古い車を引き取ってもらい、その「下取価格」を、新しい車の価格から差し引いてもらうことです。

買取とは、中高者売買業やなどで古い車を買い取ってもらい現金化すること。その現金を新しい車の購入に当てようと、他の用途に使おうと自由です。

一見似たような行為に見えますが、その結果は全く違います。下取よりも、買取の方が高い価格がつくことが多いのです。

なぜならば、下取と違って買取の場合は、中古車販売業者などによる流通経路が確立されており、利益が素早く簡単に確定できるからです。

買取業者によっては「軽が得意」「ワゴンが高値で売れる」などの得意な販売網を持っている場合もあり、それと合致すると高い利益が得られるので、他よりも高く買い取って貰える、ということになります。

【精度高】正確な買取相場を調べる方法

10年ほど前は、車は下取に出すもの、というのが常識でしたが、今は違います。それぞれの中古車販売業者が独自の流通ルートを駆使し、時には海外までその販売網を確立させ、より大きな利益が出やすく、より多くの車を販売できるようになりました。それにより、より多くの中古車が必要となり、結果としてより高い価格で車を集めるようになりました。こうして、買取価格がどんどん高くなってきたという訳です。

一方で、業者ごとの流通販売経路は細分化され、それぞれの業者によって得意な地域や車種、メーカーなどの違いが出るようになりました。それによって、同じ車でも業者によって買取価格が違う、ということになるのです。

自分の車のだいたいの価値は分かった、となると次は実際に売却するとなると幾らが妥当なのか、つまり、正確な買取相場を知る必要があります。

正確な買取価格は、車体色や走行距離、車検がどのくらい残っているか、いつ売却するか、など様々なファクターが関わってきます。そして、前述のように同じ車でも業者ごとに買取価格が違うわけですから、複数社に渡って調べることが重要です。その為には、個人情報も入力して正確な情報を各社から引き出さなくてはなりません。

では、複数の買取業者の価格を比較して買取金額を調べられる、そんなサイトを見ていきましょう。

カービュー(買取相場・査定相場)

前段にも登場した、日本有数の中古車一括査定サービスのカービュー。先の方法は、個人情報を入力せずに、ざっくりとした買取価格でしたが、カービューが真価を発揮するのはここからです。

カービューが査定提携している中古車買取業者に一括で査定をお願いして、それぞれの業者がつけた値段を比較していくという作業です。

まずは、メーカー、車種、年式、そして名前、住所、メアド、電話番号などを入力します。すると、提携する200社の中から数社がピックアップされるので、査定してもらいたい業者を選び、一括査定を申込みます。

すると、査定を申し込んだ業者から次々と電話がかかってきます。しかし、自分の車の価値を知るためにはここからが本番。電話をかけてきた営業マンに対し、自分の車の状態を出来る限り詳しく説明しましょう。そうして受け取った概算の価格を次の業者にも伝えてくのです。

その業者もあなたの車が喉から手が出るほど欲しいのですから、他の業者よりも出来るだけ高い金額を提示しようとします。つまり、複数の業者間を争わせて値段を釣り上げていくのです。

このようなことができるのも、多くの業者で比較検討できるカービューならではと言えます。さらに、地域密着店を検索できたり、電話でなくメールでの連絡に絞り込めるなど、非常に利便性が高い機能もあります。

【編集部おすすめ1】カーセンサー、営業電話を99%撃退!メールのみの対応でOK!

自分の車の査定額を正確に知りたいという場合には、買取業者と電話でやり取りするのが1番正確です。なぜならば、車の需要は日々変化しており、毎日価格が変動するので、即応性が高い電話の方が、正確性は高いのです。

ところが、仕事が忙しかったり、電話が苦手だったりする場合、メールだけでやりとりしたいこともあるでしょう。そんな時はカーセンサーがおすすめです。

カーセンサーの査定申し込みフォームには「任意事項」という入力できる部分があり、そこをクリックすると電話を希望する時間帯などを入力できるフォームが現れます。そこに、「連絡はメールのみを希望する」と入力しておくと、ほとんどの業者がメールで連絡してくれます。

しかし、ガリバー、ビッグモーターなどの大手はそれでも電話をかけてくることがあります。

中古車買取はスピード勝負と思われている部分があり、他社よりもいち早く電話を繋いだ方が有利な営業ができると考えられています。したがって、大手の業者の中には、一括査定を申し込まれたのと同時に電話がコールされるシステムを導入している場合もあります。

そのような業者はやはり、電話をかけてくることがあるようですが、前述のような書き込みをしていると、99%の営業電話を防ぐことが可能です。

【編集部おすすめ2】営業なしで安心!グーネット(goo-net)

そもそも、愛車の買取価格を電話番号の入力無しで調べることができるサイトがあります。それがグーネットのグー買取です。

グー買取の買取相場検索は、営業電話なしで買取相場が分かることが売り文句となっていて、しかも、車種やグレードはもとより、車体色や走行距離、次の車検の時期までも入力できるフォームとなっています。

さらに、この買取相場検索の最も優れている点は、約30万台の車両データを分析した、6ヶ月先までの愛車の買い取り相場の推移がグラフで表示されること。

前述のように、売る時期によって買取価格が変動します。グー買取のグラフを見れば、最高値の時期と最安値の時期が一目瞭然ですから、いつ売ったら最も損をするか、最もお得な時期はいつか、知ることができます。

さらに、地域と車種を入力することで、自宅近くの該当車種の買取に力をいれている中古車買取業者を素早く見つけることが出来ます。

例えば、神奈川県横浜市鶴見区でホンダフィットと入力すると、6軒の買取業者がピックアップされ、中には「フィット買取強化中」の業者も含まれていました。

ここから、オンライン査定を依頼することもできます。ただし、ここからの依頼は電話番号入力も必須となるので、電話営業が100%無いとは言い切れません。

電話一本だけなら許せるあなたにはオークション形式の査定がおすすめ!

様々な相場を調べて、最適な額を出すであろう業者を選定したとしても、実際に車を売るという場合には、業者に自分の車を直接査定してもらわなくてはなりません。

そして、より高く売りたいならば複数の業者に査定してもらい、より高い額をつけた業者に売らなくてはなりません。つまり、査定する業者に対して交渉する必要が出てくる訳です。「前に査定してくれたA社は○万円だったから、それ以上でないと売らない」など、直接に駆け引きが必要となってきます。

しかし、これは慣れない人や口下手な人には少々ハードルが高い行為でしょう。できれば、交渉事はやりたくない、でもより高い値段で売却したい。そんなニーズに応えるかのように誕生したのが、オークション形式の車買取です。

車の持ち主であるあなたは、オークション買取業者とやりとりするのみ。そして指定の工場などで査定を受け、その値段を元に複数業者が参加するオークションに車を出品し、より高い値段をつけた業者に売却できる、という流れです。

電話などで話をするのはオークション仲介業者との一回だけで、あとは全て仲介業者におまかせのまま車を売却できます。

これならば交渉下手でも高く車が売却できると、今注目されているのです。

オークション形式の車一括査定で申し込む(ユーカーパック)、電話一本のみ

電話一本で車を売却できるオークション形式の一括査定で、代表的なのがユーカーパックでしょう。

まず、入力フォームからメーカーや車種、走行距離などを入力すると愛車の概算価格が表示されます。その後、ユーカーパックからその後の手続きのための電話連絡が入り、手続きが開始されます。

従来の一括査定では、複数の業者と電話でやり取りをする必要があったり、それぞれの業者を相手に交渉をしなければならないといったデメリットがありましたが、ユーカーパックならばこの一回の電話だけで終了です。

次に、指定されたガソリンスタンドや査定士に査定してもらいます。査定も、この一回のみで終了です。

あとは、ユーカーパックが最大2000社が参加するオークションを開催し、その中で最高値をつけた業者に愛車を売ることができる、という訳です。

オークションの値動きは、リアルタイムで確認可能。さらに、「希望の売却価格」が「最低入札価格」も設定できますから、その価格に達しない場合は売却を断ることもできます。

このように、非常に利便性が高いオークション形式のユーカーパック。今後新しい車買取サービスとして益々注目されていくことは確実でしょう。

オークション形式の車一括査定なら個人情報を開示しなくて済む

複数業者での一括査定ではもう一つデメリットがあります。それは、個人情報が業者に対して完全に開示されてしまうことです。

電話やメールアドレスなどで相手とやりとりしなくてはなりませんし、実際に愛車を査定してもらう場合には自宅の住所などの個人情報も教えなくてはなりません。

しかし、オークション形式ならばその必要はありません。電話番号やメールアドレスを伝えるのは、オークション仲介業者のみ。査定も、指定されたガソリンスタンドなどで行うので、自宅住所などを複数業者に伝える必要はありません。

自宅住所を知られたくない若い女性などにとっては、非常に大きなメリットです。これも、オークション形式の注目ポイントと言えるでしょう。

車を高く売りたいときは「一括査定」一択!

車の鍵

冒頭の文章で、「中古車買取とは、情報戦です」と書いた理由が、これでお分かりいただけたと思います。

より高く愛車を売却するためには、業者のつけた価格を他社への交渉材料とし、決して妥協せずに値段をあげていく作業が必要となります。その拠り所であり、交渉の立脚点となるのが正しい愛車の相場価格です。

「相場」からスタートして、「査定額」という情報をA社からB社、C社へと動かしていって、より高い価格を引き出していき、結果として最高値を獲得します。

それを可能にしたのが、「一括査定」なのです。

「一括査定」により複数社にアプローチし、電話やメールなどで各社の査定日時を予約し、各業者に愛車を査定させ金額を引き出します。そして、その金額をもってそれらの業者を争わせる。最も高値をつけた相手、つまり最もよい相手を探し出し、その業者に最も良い値段で愛車を引き取ってもらうのです。

さらに、近年の一括査定サービスと提携している買取業者は、そのほとんどがJADRI(日本自動車流通研究所)に加盟している優良業者なので、トラブルも少なく安心だと言えます。

これから車を売るならば、ネットの一括査定。これ以外に考えられないのです。