車買取査定業者の評判は、ネットで検索すればすぐに調べられる。

しかし、好評もあれば同じ数だけ悪評もあるという具合で、真の評価傾向は口コミから見えづらい。それに、正直、ネットの口コミをどれだけ信用してよいものかもわからないものだ。

また、検索で上位に表示されるサイトの多くは大手チェーン店についてのものばかりであり、しかも特定の業者の宣伝記事であるか、他サイトへの誘導目的の記事が多い。いわゆるステマだ。

見る者が宣伝と認識できない宣伝手法をステマ(ステルスマーケティング)と呼ぶ。以前、業者が飲食店などから報酬をもらって口コミサイトに好意的な記事を書いていた可能性が指摘されたことや、芸能人のブログによる問題が指摘されてから、ネット上では、特にステマに対する評価は厳しくなってきてはいるが、ステマの可能性が疑われる芸能人のブログは、ほかにもまだ存在すると指摘する声もある。

以前、とある有名芸能人が起こした問題があるのは記憶に新しいだろう。これは車の買取査定にも共通し、その業者に本当に車を売却した人の正直な感想が読めるとは限らないのである。

悪評についても額面通り受け取ることはできない。ある業者がライバルを貶める意図で作成した記事という可能性も否定できないのだ。

つまり、「車買取店 評判」で検索しても、上位に表示される記事は規模の大きなチェーン店についてばかりであり、その内容も好評であれ悪評であれ鵜呑みにすることはできないということである。

しかし、現在はSNSが普及していることもあって、上手に検索すれば車買取店の本当の口コミを調べることは可能だ。ただ、それも自分が車を売る際の拠り所にできるほどの信頼性はない。

その口コミを発信する人の車の状態がわからないし、査定結果に満足であれ不満であれ、何を基準にそう思ったのかということを知ることが難しいからだ。

検索してヒット数が多い業者は必然的に全国に支店を持つ大規模店になるわけだから、結局、その口コミは支店ごとの評価であり、業者全体の評価とイコールにはならない。

たまたまある支店の担当者が感じが悪かったために、悪評をSNSで発信する人だっているだろう。

逆もまたしかりであり、満足いく査定額が得られたと喜ぶ口コミでも、本当に相場と照らして喜ぶほどの高額査定なのかは実車を見てみないことにはわからないのである。

そもそも査定時期によっても値段は大きく変化するため、ある人が高額査定を受けたとしても、自分がその店で査定を受ける時に同じ評価が得られるとは限らないのだ。

利用者が重視するポイント

ポイント

実際に愛車を中古車買取店に売却した人を対象に、その買取店に決めるうえでどんなポイントを最も重視したのかを調べたアンケートがある。(参照:愛車を売却する際に重視したポイント)

  1. 査定額
  2. 担当者の対応
  3. 電話やメールでの対応
  4. その業者の信頼性
  5. 知名度
  6. 自宅からの近さ
  7. 以前からのよしみ

このような回答が得られたが、そのなかで圧倒的多数の人が最重要ポイントとして挙げたのが査定額だった。

新しい車に乗り換えるためにこれまで乗っていた車を売却するという人が大半だが、やはりその場合でも可能な限り高く買い取ってほしいと思うのが大多数の人の本音だろう。

ただ、ほとんどの人が査定額を重視して買取店を選びたいとは思うものの、業者によって資金力や販路、得意とする車種などの違いがあることはわかるものの、どの業者がより高く買い取ってくれるかまで心得ている人は少ないようだ。

また、できるだけ高額で売却したいという思いでいくつもの買取店を回って見積もりを出してもらう努力をしている人もいるが、多くの人はそこまで労力をかけたくないとも思っているようである。

査定額の次に中古車買取店を選ぶ際に重視するポイントに挙げる人が多かったのは、その店のスタッフの対応の良さである。これは電話やメールでの対応も含まれる。

高く買い取ってもらいたいと考えるのは当然だが、大切にしていた車だからこそ丁寧に査定してもらいたいし、金額は重視するものの気持ちよく売りたいと思う人が多いようだ。

実際、中古車買取店で車を売却した人で、その結果に満足している人に高評価の理由を聞いたところ、「査定士が熱意をもって親切・丁寧に対応してくれたから」といったようなコメントが目立つ。

たとえいくつもの買取店を回って少しでも高い金額で買い取ってくれるところを探したとしても、限られた範囲の店では査定額に極端な差は生まれにくい。

それなら、数千円の差よりも担当者の人間性を重視したいと考えるのも自然だろう。

車買取店の口コミや評判は当てにならない

はてな

ネットを検索すれば中古車買取店の口コミや評判はいくつも見つかるが、それらはそれほど当てにできるものではない。そもそも主観の異なる人間の感想が、そのままあなたに当てはまることなどほとんどない。

たとえば飲食店の口コミでもわかるように、ある人は「おしゃれな雰囲気で料理の味も良かった」という感想を抱いたとしても、別の人は「よそよそしい雰囲気で値段も高かった」と思っているかもしれないだろう。

同じことが中古車買取店でも言えるが、車の売却では個人の主観にプラスして、売却時期による査定額の変動といった要素も多分に絡んでくる。

「あの店に査定に出したら思った以上に高く売れた」という口コミを見て、自分の車もそれと同じ車種で同じような条件だから「同じように高く売れるはず」と思っても、現実にはそうはいかないことが多いのだ。

査定時期が違えば買取価格も変わるものだし、同じ店で同じ車種を査定してもらったところで、中古車には1台たりとも同じ条件の車はないため、査定額に大きな差が生まれる可能性もある。

さらに、業者の担当者が抱く売却者への心証も無視できない。したがって、ネットの口コミや評判は鵜呑みにするべきではないのである。

以下、口コミや評判の信憑性について考えるべき3つの注意点を解説する。

  1. 情報が古い
  2. 同じ店でも車によって査定額が変わる
  3. 営業マンのサジ加減で変わる

1.情報が古い

中古車買取店の口コミや評判が当てにならない理由の第一に挙げられるのは、情報の鮮度が落ちていることである。

ネットには無数の口コミや評判が存在するが、1カ月前のものも1年前のものも混在して表示される。

たまたまネットで高額査定の口コミを見て、自分の車も同じように高く売れるはずと期待を膨らませたところ、よくよく見ると5年以上前の話だったということなんていくらでもあるのだ。

中古車の価格は変動が激しく、1カ月もすれば半分の査定額になることだって珍しくない。

中古車買取の情報は鮮度が命であり、そういう情報を入手するにはネットの口コミや評判は当てにできないのである。

中古車買取店のホームページには、買取実績の例として売った人の実際の声が掲載されている場合もあるが、それも口コミと同様、古い情報であればまったく参考にならない。

その掲載内容が虚偽でなければ、確かにその値段で買取を行っていた事実はあるのだろう。しかし、その評価基準で今も買取を行っているかは不明である。

結論として、タイムリーな情報以外は、ネットで手に入る中古車買取店の買取実績の情報は当てにならないものと思った方がよいと言える。

2.同じ店でも車によって査定額が変わる

中古車買取店の口コミや評判が当てにならないもう一つの理由に、たとえ同じ買取店でも車によって査定額に差が出ることが挙げられる。

買取店ごとに得意とする車種とそうでない車種は確かにあるもので、顕著なのが特定車種の専門店だ。

今はあらゆるタイプの車に専門店が存在し、輸入車専門店もあれば、ミニバン専門店、軽トラ専門店なんて店も存在する。

たとえば軽トラ専門店に自家用の普通車を持ち込んでも正当な評価が得られにくいのは想像に難くないだろう。また、同じ車種でも時期により査定額は変わるものだ。

人気車種であったとしても、その買取店に在庫があふれている時期に査定に出したとすれば、それほど高額査定は望めない。

逆に、需要が高いにもかかわらず特定の車種が品薄だったとすると、その時期にその車種を査定に出せば通常より高い評価が得られやすい。

あと、意外と見過ごせないのがボディカラーによる人気の差だ。特定の車種においては奇抜な色が人気な場合もあるが、ほとんどの車種では黒や白が人気である。

高年式で走行距離も少ない人気車種であったとしても、黒や白以外のカラーでは評価が低くなることもあるのである。

3.営業マンのサジ加減で変わる

中古車の査定は、日本自動車査定協会の定める50以上の詳細な基準に沿って行われる。そのため、基本的な価格は買取店によって大きな差が出ないようになっている。

しかし、実際の買取価格は、査定の基本価格だけで決まるのではなく、その店の利益や販路などの要素も加味されるほか、担当の営業マンのサジ加減によっても増額や減額の幅が違うものである。

査定のシステム自体に違いはなくても、買取店や営業マンが違えば実際の買取価格には違い出るものであることを覚えておこう。

また、ネットの口コミで担当者の対応に高評価を与える内容を見つけても、それもそのまま鵜呑みにすることはできない。

その口コミを頼りにその店に行って該当の担当者を期待したとしても、あなたの車を担当するスタッフが誰になるかは自分では決められないからだ。

それに、たとえ同じ人物が対応した場合であっても、相手も人間であるから心証を害した場合には最大限の評価が得られないこともあるだろう。

結局、口コミや評判の内容がどうであれ、実際にその店に出向いて査定を受けてみなければ、どのぐらいの価格になるかはわからないのである。

車の査定は一社だけではわからない

オフィスデスク

ネットの口コミや評判を鵜呑みにすることはできない。口コミの真偽もわからなければ、たとえ真実の内容であれ、同じ買取店でもその時の状況によって査定額が変化するものだからだ。

買取店が査定額を決定する時は、その車の状態だけでなく、その店の販路や資金力、在庫数、また、その時の中古車相場や自社の顧客のニーズなども考慮される。

したがって、同じ車でも店が違えば査定額が違うのは当然であるし、同じ店に同じ車種を査定に出したとしても結果が同じになる保証はないのである。

実際に車を買取店に売却する前に複数の業者に査定を依頼した人にアンケートを取ったところ、業者によって査定額に差がなかったと答えた人は全体の1割にも満たなかった。全体の7割以上の人が業者によって査定額に5万円以上の差が出たと答えている。車種によってはそれ以上の差が生まれる。

たとえば、もともとの価格が安いスズキのワゴンRでは査定額の差は大きくないが、それが日産のセレナやトヨタのプリウスなどになると、業者によって査定額に10万円以上の差が生まれることも珍しくないのである。

つまり、1社だけの査定では損をすることがあるということがわかる。

高額買取なら複数社に申し込める「一括査定」がおすすめ

ネットの口コミや評判であれ、現実の知人の評価であれ、それを参考に査定を依頼する中古車買取店を検討するのは構わない。

しかし、以上見てきたように、他人の口コミや評価はそれほど当てにならないものであることは念頭に入れておくべきだ。

ある買取店に査定を依頼するとしても、そこだけで決めてしまうと損をすることもある。口コミなどを参考にするのはいいが、それでも最低3社ほどは実際に回ってみて現実の評価を聞いてみるべきである。

しかし、車を売るために現実に何社も買取店を回って査定を依頼するのは骨が折れる。また、住んでいる地域によって買取店がいくつもないということもあるだろう。

結局、大多数の人は複数の店を回る手間と時間を確保できず、手近な店に売ってしまうのである。

そこでおすすめなのが一括査定だ。

ネット上には車一括査定サイトがいくつもあるが、それらのサイトでは車の情報を入力するだけで、複数の業者に一度に査定を依頼できるのである。しかも、サービスの利用は無料だ。

車の情報と簡単な個人情報を入力するだけで、家に居ながらにして複数の業者に同時に査定を依頼できるのであるから、実際に何社も回るのに比べて手間も時間も大幅に節約できるのである。

一括査定のメリットはそれだけでない。同時に複数の業者に査定を依頼することは、それに参加する業者も心得ていることなので、申し込みの時点から業者間で競争が始まる。

どの業者も少しでも安く車を仕入れたいと考えるものだが、ライバルに取られてしまっては元も子もない。そのため、車を手に入れるために通常の査定より価格がどんどん吊り上げられるのである。

一括査定を利用するあなたがすることは、複数の査定結果から最も高額な金額を提示する業者を選ぶだけだ。

それだけで、手間と時間をかけて複数の買取店を回るよりも、有利な条件で愛車を売却することが可能になるのである。

まとめ

ネットを検索すれば中古車買取店の口コミや評判は山ほどヒットするだろう。しかし、それらはあまり当てにならない。

他人の意見は所詮その人の主観であり、その人が良い評価を下したからといって、それが自分にも当てはまるとは限らないからだ。

中古車査定の場合、それだけが口コミや評判が当てにならない理由ではない。

中古車の価格は刻一刻と変動するものだから、たとえネットに高額買取の口コミがあったとしても、その通りの評価となることはほとんどないのである。

また、どの業者に査定を依頼するかによっても、結果には大きな違いがある。

中古車買取店ごとに得意とする車種、販路、資金力、在庫、ニーズなどに違いがあるため、同じ車でも査定の時期によって評価額は大きく変わるのだ。

同じ買取店に依頼する場合も同様である。中古車の値段は需要と供給によって決まるため、1カ月前には高額査定の車だったとしても、現在は買取価格が急落しているなんてこともある。

したがって、車を売却する時は、口コミなどを鵜呑みにして1社だけに査定を依頼するべきではない。

高額買取を希望するならネットの一括査定サービスを利用しよう。一括査定なら、家に居ながらにして手間や時間をかけずに多くの買取業者に同時に査定を依頼できる。

複数社の同時査定では業者間の競争が生まれるため、通常より高額で売却できる可能性が高いのだ。