- コンパクトカーの人気ランキング
この記事では国産の小型車・コンパクトカーの人気ランキングを紹介するが、そもそも、何を指して小型車やコンパクトカーをそれ以外の車と区別するべきなのだろうか。
軽自動車とは違う区分なのだろうとなんとなくわかっているつもりでも、詳細な定義を知らずになんとなくの印象でコンパクトカーと呼んでいる人も多いことだろう。
また、普通自動車と軽自動車という区別があるのも日本だけだ。そこで、小型車(コンパクトカー)の定義や特徴と、それ以外の車との違いについても詳しく見ていきたい。
小型車の一般的な定義と特徴
まず、小型車の一般的な定義を見ていこう。小型車にははっきりとしたボディサイズの決まりがある。長さが4.70m以下、幅が1.70m以下、高さが2.00m以下というのが、小型車と呼ばれる車の大きさの規格だ。
また、ボディサイズだけでなく、エンジンの排気量にも2,000cc以下という決まりがある。かといって、軽自動車や小型特殊自動車は小型車とは呼ばれないことにも注意しておきたい。
その数字の1桁目が5か7の小型車を5ナンバーと呼び、乗用車に分類されている。1桁目が4または6の小型車は4ナンバーと呼ばれるが、こちらは貨物重視の小型車と思ってよい。
なお、小型車の歴史は古く、最初に規格が決められたのは1933年とかなり前のことだ。その当時は今の規格よりもボディサイズも排気量も小さく、普通自動車免許でなく小型免許があれば運転できた。
1960年に現在の規格になり、免許も普通自動車免許と統合されて今に至っている。だから、現在は小型車を運転するには普通自動車免許以上が必要だ。
小型自動車と普通自動車との違い
小型自動車と普通自動車は、自動車税の区分上はエンジンの排気量だけに違いがある。排気量が2,000cc以上ある車は普通自動車になり、ナンバープレートは3ナンバーになる。
ボディサイズに関しては、幅が1.7mを超えると3ナンバーとなる。また、エンジンの排気量は2,000cc以下であってもボディのサイズが普通自動車の範囲に入ると3ナンバーになる。
逆に、小型自動車の大きさでもエンジンの排気量が2,000ccを超えれば3ナンバーとなる。
少々わかりにくい面はあるが、自動車税の区分においてボディサイズは関係なく、エンジンの排気量だけで普通自動車と小型自動車が区別されていると覚えておくとよいだろう。
小型自動車と小型乗用車との違い
小型自動車と小型乗用車はよく似た字面をしているが、実際にはこの二つには厳密な違いがある。小型自動車というのは上に挙げた規格に適合する自動車の総称として用いられる言葉である。
小型乗用車も小型貨物車も、また、大型二輪車もすべて「小型自動車」と呼ばれる。小型自動車と軽自動車には明確な区分が設けられているので違いが明確だが、小型自動車と小型乗用車は同じように語れるものではないことに注意してもらいたい。
なお、一般的には、5ナンバーの小型乗用車のことを小型車と言う向きがあるが、3ナンバーの小型乗用車も最近はたくさん出てきているので、小型車とだけ言ってもその区分はあまり明確ではない。
小型車(コンパクトカー)の『9つのメリット』
普通自動車でも軽自動車でもなく、あえて小型車(コンパクトカー)を選ぶメリットは少々わかりにくいかもしれない。
パワーを重視する人なら普通自動車を選ぶだろうし、ボディサイズの小ささで小回りの良さなどを考えるなら軽自動車の方が使い勝手が良さそうだ。
また、普通自動車より小さい分、価格も安いだろうとは想像できるが、それなら軽自動車の方がさらに安いのではないかと思う人も多いだろう。そこで、小型車のメリットについて見ていきたいと思う。
【メリット1】低価格
低価格ということをメリットの第一に挙げたい。普通自動車より安いのはもちろん、軽自動車と比べても引けを取らない。最近の軽自動車は性能が向上したこともあってどんどん高くなっている。人気もあるので中古車市場に出てもあまり値下がりがない。
それに比べて、小型車は新車価格がだいたい100~180万円ぐらいと軽自動車とそれほどの差はない。また、中古車になるとかなり値下がりするので、同じ条件の軽自動車の半額程度で買えることもある。
【メリット2】低燃費(ハイブリッド車もある)
排気量が小さく車体も軽量な軽自動車の方が、普通自動車より低燃費なのは知られている。ただ、パワーが不足する軽自動車の場合、路面の状況によってはアクセルを踏む回数が増えるし、日本の道路事情ではストップ&ゴーが多く、エンジンに負担をかけやすい。
こうした日本の道路事情を考えると、軽自動車より排気量が大きく、ハイブリッドシステムなどエンジンの技術に優れた小型車の方が、燃費性能に優れることが多いだろう。
【メリット3】小回りがきく
最近の小型車は、小型車規格の制限ギリギリである1,695mmという全幅のものが多く、室内空間が非常に広いのが特徴だ。そのわりに、全長は4.0m前後のショートホイールベースが多いので、狭い路地でも楽に取り回しができるというメリットがある。
また、小型車の場合、運転席に座った時の視線が低くなるので、車の周囲に死角が少なくなるというメリットもある。そのため、初心者でも小回りがしやすい車と言えるだろう。
【メリット4】自動車保険が安い
小型車の方が普通自動車より自動車保険が安いのは言うまでもない。ただ、安さを優先するなら軽自動車に敵わないという意見もあるだろう。ところが、小型車の自動車保険は、トータルで考えると普通車と比べてもそれほど高くならないのだ。
自賠責保険は小型車と軽自動車で年間の保険料にほとんど差がないし、任意保険も数千円から1~2万円程度の差だ。購入時の値引き分や値落ち分と合わせて収支を考えれば、数年で軽自動車のメリットを上回ることもある。
【メリット5】高速道路・有料道路の料金
NEXCOの高速道路では車種によって料金に差がある。ただ、軽自動車等、普通車、中型車、大型車という区分なので、小型車は普通車の料金になってしまう。
首都高や阪神高速などでは車種による違いはないが、有料道路全般で考えると、小型車であるからといって特にメリットになることはない。ただ、車両の全長で料金区分がある道路なら、普通自動車より小型車の方が安くなることもあり得るかもしれない。
【メリット6】ファミリーカーにも適している
小型車は車内の空間を自由にアレンジできるのが魅力だ。室内空間がもともと広いうえに、後部座席を倒すことで荷室は相当広くなる。荷物をたくさん載せられるし、大人が後部座席に3人乗っても窮屈でない。
また、お年寄りでも車の乗り降りが楽だし、子どもが立ったまま着替えたり移動したりできる高さもある。こうして考えると、小さな子どものいる家庭から高齢者のいる家庭までファミリーカーとして広く適しているのがわかるだろう。
【メリット7】車内が軽自動車より圧倒的に広い
最近の軽自動車は、エンジンルームの小型化に成功して室内空間がかなり広くなった。ただ、それでも軽自動車だから大人は4人までしか乗れないし、幅に制限があるので実際に大人が4人も乗るとぎゅうぎゅうになってしまう。
その点、小型車の室内空間は軽自動車を圧倒する。横にもたっぷり空間が取れるため、体格の大きな人でも快適に過ごせるだろう。後部座席に大人が3人座れるのもメリットだ。
【メリット8】静粛性が高い
小型車は独特の形状をしている。軽自動車には背の高い箱型のものが増えているが、そのせいで高速で走行すると風切り音がかなりのものになる。また、軽自動車はタイヤと道路の摩擦で生じる音も大きい。
その点、小型車には卵型の形状をしたものが多く、ボディも分厚いため、風切り音や外部の騒音などが車内にあまり入ってこない。ハイブリッドカーともなると、その静粛性は軽自動車の比ではないだろう。
【メリット9】高いボディ剛性でもしもの事故にも安心
小型車は、軽自動車よりも強度のあるフレームを採用しており、形状も衝撃を逃がすようになっているので、ボディ剛性がとても高い。車体の前方にあるエンジンルームが広いため、前方から衝突されても衝撃を受け止めてくれる。
ドアも分厚い鋼板を使用しているので、横からの衝撃にも強い。トラックと衝突しようものならペチャンコになってしまいかねない軽自動車よりもずっと安全だ。
小型車(コンパクトカー)の『2つのデメリット』
続いて小型車(コンパクトカー)のデメリットも見ていこう。小型車は普通自動車ほど大きくなく、狭い道幅のところでも小回りがきいて運転がしやすいため、日本の道路事情を考えると最適なサイズと言えるだろう。
パワーもあるから軽自動車のようなデメリットもあまり感じられないはずだ。ただ、車のデメリットは乗る人のニーズによって変わるので、決定的なデメリットと呼べるものは少ないが以下に挙げることがデメリットと考えられる。
【デメリット1】軽自動車よりはパワーがあるが全体的に見ると弱い
小型車のエンジン排気量は1,000~1,300ccだ。ただ、最近の小型車はボディサイズが規格の制限ぎりぎりまで大きくなっている。また、安全装備に加え、快適装備もたくさん搭載されるようになってきたので重量が大きくなった。
そのため、一般グレードの小型車では、信号待ちからの発進や坂道でややパワーに物足りなさを感じるかもしれない。上級グレードにはパワーを感じるものもあるが、全体的にはやや弱いと言える。
【デメリット2】車内の質感が質素
日本の小型車はヨーロッパに多く輸出されている。そのため、ヨーロッパの乗用車分類におけるAセグメントに属するように整えられている車が多い。ところが、ヨーロッパのAセグメントの車はほぼ例外なく車内の質感が質素だ。
それを目標にしている日本の小型車も同様に車内の質感がチープになってしまっているのは残念な点である。マツダのデミオのように簡素な装備ながら質感の高い車種もあるが、全体的には質素と言えるだろう。
コンパクトカー(小型車)売れ筋ランキング
上述したように、コンパクトカー(小型車)にはボディサイズやエンジン排気量の規格はあるものの、軽自動車のような厳密な区分があるわけではない。
以下、コンパクトカーの売れ筋をランキング形式で紹介していくが、広義のコンパクトカーという意味で見てもらいたい。なお、新車販売台数とここでの順位は異なる。
1位 | ノート |
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2位 | アクア |
3位 | ヴィッツ |
4位 | フィット |
5位 | ルーミー |
6位 | タンク |
7位 | パッソ |
8位 | デミオ |
9位 | ソリオ |
10位 | スイフト |
11位 | マーチ |
12位 | トール |
13位 | キューブ |
14位 | ポルテ |
15位 | スペイド |
【15位】スペイド
燃費性能 | 22.2km/L |
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新車価格 | 178~208万円 |
ライバル車 | スズキのソリオ |
第15位にはトヨタのスペイドを挙げる。
日本自動車販売協会連合会(自販連)の発表による乗用車ブランド通称名別順位(以下の順位の販売台数も同会の統計による)によると、2017年は30位圏内に入っていないが、姉妹車のポルテと同様、それなりの潜在的人気がある車だ。
トールワゴンタイプの車で、運転席側には前席と後席に1枚ずつヒンジ式のドアを採用、助手席側は大型スライドドア1枚のピラーレスな構造が特徴だ。
そのため、乗り降りがしやすくシートアレンジも多彩で、小さな子どもがいる家庭には特に根強く支持されている。
【14位】ポルテ
燃費性能 | 22.2km/L |
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新車価格 | 178~208万円 |
ライバル車 | スズキのソリオ |
第14位も同じくトヨタが販売するポルテである。2004年に登場したトールワゴンタイプの車で、先のスペイドと姉妹車であり、特徴もよく似ている。
2017年の新車販売台数ランキングでは圏外だが、使い勝手の良さでファミリー層に支持されている。助手席側が大型のスライドドアになっており、開口部が広く床面が低いのが特徴だ。
そのドアもワイヤレスのリモコンキーで開閉できるため、荷物を持ったままでも足腰の弱いお年寄りでも乗降がしやすい。車内高が138cmあるので小さな子どもなら立つこともできる。
【13位】キューブ
燃費性能 | 19.0km/L |
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新車価格 | 162~213万円 |
ライバル車 | トヨタのルーミー、タンク、スズキのソリオ |
第13位は日産のトールワゴン、キューブだ。初代は1998年に登場、2016年から2017年にかけての販売台数は11,024台に上る。「キューブ」という名前からもわかるように箱型の外観をしており、後ろからは左右非対称に見えるデザインが大きな特徴だ。
後方のドアが横開きできるため使い勝手が良く、同価格帯のコンパクトカーとしては内装もチープさがなくおしゃれだと評判である。2009年以降フルモデルチェンジがないので販売終了も囁かれているが、今もそれなりに支持されている。
【12位】トール
燃費性能 | 21.8~23.0km/L |
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新車価格 | 146~201万円 |
ライバル車 | スズキのソリオ |
第12位はダイハツのトールである。その名の通りトールワゴンタイプのコンパクトカーで、コンパクトな寸法で軽自動車のような取り回しの良さと、それでいて室内空間が広いのが特徴である。
2017年の新車販売台数では年間30位圏内には入らなかったが、月間2,000台程度の売上があった。
ボディは同社のタントやムーヴにも採用される高剛性ボディで、Dサスペンションも採用されている。「家族に絶妙・新サイズ」というキャッチコピーが付いているが、その通りファミリーカーとしてのニーズに応える車である。
【11位】マーチ
燃費性能 | 21.4~23.0km/L |
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新車価格 | 115~184万円 |
ライバル車 | ホンダのフィット、トヨタのアクア、ヴィッツ |
第11位は日産のマーチだ。1982年に初代が登場したハッチバックタイプのコンパクトカーであり、かつてはコンパクトカーの代表として高い人気を誇っていた。
今ではライバル車に大きく水を開けられてしまい、2017年の新車販売台数ランキングでは30位圏内に入っていない。
ただ、外観も内装もかわいらしくおしゃれに仕上げられており、また、ボディカラーのラインナップにピンクが加わったことで、女性からの人気はいまだに高い。
2018年にフルモデルチェンジが行われる予定で、燃費性能や走行性能が大幅に向上すると期待されている。
【10位】スイフト
2017年販売台数 | 38,442台 |
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燃費性能 | 22.8~24.0km/L |
新車価格 | 134~184万円 |
ライバル車 | トヨタのヴィッツ、マツダのデミオ |
第10位はスズキのハッチバック型コンパクトカーのスイフトだ。スポーティーな小型車として人気が高く、実際、走行性能にはこだわりが詰まっており、ヨーロッパで何度も走行テストが行われたそうだ。走りの喜びを求める人に支持されている。
また、長らくフルモデルチェンジがなかったスイフトだが、2017年に新型モデルが発売され、スイフト・ディザイアとともに同年度のグッドデザイン賞を受賞したことは記憶に新しい。
【9位】ソリオ
2017年販売台数 | 49,742台 |
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燃費性能 | 22.0~32.0km/L |
新車価格 | 145~206万円 |
ライバル車 | トヨタのルーミー、タンク、ダイハツのトール |
第9位はスズキのソリオだ。トールワゴンタイプのコンパクトカーの先駆けとも言える存在である。
最初は同社のワゴンRをベースにパーツも共用していたワゴンRワイドという名前の車種だったが、2005年に車名からワゴンRが外れソリオとなった。
ベースが軽自動車のため軽自動車のようにも見えるが、広々とした室内空間、優れた燃費性能と走行性能は軽自動車には実現できないレベルだ。
【8位】デミオ・MAZDA2
2017年販売台数 | 49,302台 |
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燃費性能 | 19.2~24.6km/L |
新車価格 | 135~222万円 |
ライバル車 | スズキのスイフト、トヨタのアクア、ホンダのフィット |
第8位はマツダのデミオだ。5ドアのハッチバック型コンパクトカーとして非常に人気の高い車種である。
国産のコンパクトカーでデミオほどヨーロッパ車らしさがある車はほかにないだろう。それほどスタイリングを追求した走りの楽しさが味わえる車で、ディーゼルモデルがあるのも大きな特徴だ。室内空間の広さは他車種に譲るが、走りに関しては群を抜いている。
【7位】パッソ
2017年販売台数 | 54,186台 |
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燃費性能 | 24.4~28.0km/L |
新車価格 | 115~183万円 |
ライバル車 | 日産のマーチ、ダイハツのブーン |
第7位はトヨタのハッチバック型コンパクトカーのパッソだ。トヨタのコンパクトカーのラインナップのなかでも最も小さい。デザインもかわいく、そのキュートさに女性のファンも多い。
パッソはガソリン車のみのラインナップで、ハイブリッドやマイルドハイブリッド仕様はない。ただ、ガソリン車としては燃費性能が最高レベルであり、加速の良さも非常に優れている。
最近のコンパクトカーは遠距離の移動に適したファミリーカーが人気だが、パッソは通勤や買い物など普段使いに力を発揮する。
【6位】タンク
2017年販売台数 | 70,839台 |
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燃費性能 | 21.8~24.6km/L |
新車価格 | 146~197万円 |
ライバル車 | ホンダのフィット、日産のマーチ |
第6位はトヨタのタンクである。トールワゴンタイプのコンパクトカーで、2016年に発売されたばかりの新しい車だ。2017年には7万台以上の新車を売り上げるなど、すでに高い人気を獲得している。
タンクは同社のルーミーと姉妹車の関係にある。タンクとルーミーに大きな違いはなく、エクステリアにそれぞれ特徴を持たせている程度の差だ。言うなれば、品格や艶やかさが売りのルーミーに対し、タンクはよりアグレッシブでダイナミックな外装となっている。
【5位】ルーミー
2017年販売台数 | 78,690台 |
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燃費性能 | 21.8~24.6km/L |
新車価格 | 146~197万円 |
ライバル車 | スズキのソリオ、ホンダのフィット、日産のマーチ |
第5位が、そのタンクと姉妹関係にあるルーミーである。トヨタのトールワゴンタイプのコンパクトカーである。
ダイハツ・トールのOEM車で、それまでスズキのソリオが独占していたAセグメントのトールワゴン市場に投入され、一気に競争が激化している。
ルーミーはタンクと同じくエクステリアのデザインが素晴らしいが、タンクよりもエレガントさを感じさせるのが大きな特徴だ。内装にも細かな配慮があり乗る人の使いやすさが重視されている。
【4位】フィット
2017年販売台数 | 97,939台 |
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燃費性能 | 21.8~36.4km/L |
新車価格 | 129~222万円 |
ライバル車 | トヨタのアクア、日産のノート |
第4位はホンダのハッチバック型コンパクトカーのフィットだ。ホンダのセンタータンクレイアウトという独自の技術によって、後部座席にゆったりした空間を実現しながらも、トランクルームにも十分の広さを確保している。
室内の高さもこのタイプのコンパクトカーのなかではトップクラスだろう。
フィットは小回りがきいて初心者にも運転しやすいのが魅力だ。そのうえ、ガソリン車でもハイブリッド車でもクラス最高峰の低燃費を誇る。そのため、現在のコンパクトカー市場においてきわめて人気が高い車だ。
【3位】ヴィッツ
2017年販売台数 | 90,248台 |
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燃費性能 | 21.6~25.0km/L |
新車価格 | 118~195万円 |
ライバル車 | ホンダのフィット 日産のマーチ |
第3位はトヨタのヴィッツだ。1000~1500ccのハッチバックタイプのコンパクトカーで、2017年の新車販売台数は9万台を記録した。
コンパクトカーといえばヴィッツというぐらいこのジャンルを牽引してきた車で、特にデメリットが見当たらないことがメリットだろう。
ヴィッツには3ドアと5ドアの2タイプがあるが、どちらも後部座席がしっかり確保されており、大人が乗っても狭いということはない。小回りもしっかりきくので狭い路地でもスイスイ走れる。それでいてパワーも十分あるので、遠距離のドライブにも活躍する車だ。
【2位】アクア
2017年販売台数 | 131,615台 |
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燃費性能 | 38.0km/L |
新車価格 | 176~243万円 |
ライバル車 | 日産のノート、ホンダのフィット(ハイブリッド仕様) |
第2位はトヨタのハッチバック型ハイブリッドカーのアクアだ。2017年の新車販売台数はすべての乗用車のなかでも第3位の売れ行きを見せた。
アクアの最大の特徴は燃費性能の高さだ。それまでトヨタの低燃費車といえばプリウスが代表だったが、アクアはそれをもしのぐ低燃費を実現している。走行性ももちろん優れており、重心を低くして空気抵抗を少なくすることで走行安定性が高まっている。
小回りがきくうえ、後部のラゲッジスペースが広いため、ファミリー層に熱く支持される車だ。
【1位】ノート
2017年販売台数 | 138,905台 |
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燃費性能 | 37.2km/L |
新車価格 | 139~245万円 |
ライバル車 | トヨタのアクア、ホンダのフィット |
堂々の第1位に輝いたのは日産のハッチバック型コンパクトカーを代表するノートである。
燃費性能が優れた車として有名だったが、2016年末のフルモデルチェンジでハイブリッドモデルの「e-Power」が追加され、というさらなる低燃費を実現した。加速性能も大幅に向上している。
ノートはコンパクトカーながらインテリアが上質なのが人気の一因だ。全体的に落ち着いた質感で、メーターなど計器類にも高級感がある。広さも十分確保されており、後部座席は大人が余裕で足を組めるほどのゆとりがある。
小型車・コンパクトカーへの買い替え・乗り換えで10万以上得する方法
小型車・コンパクトカーへの買い替えや乗り換えや検討している方は今から紹介する方法を必ず知っておくべきだ。なぜなら、これを実践するだけで10万円、人によっては50万円以上得する方もいるからだ。
まず、今乗っている車を小型車・コンパクトカーへ買い替えしようと思っている方は「輸入車を購入しようと考えているお店のディーラーに下取りを出す」という考えを捨てるようにしてほしい。
今所有している愛車の相場を知らないままディーラーに下取りに出すのは99%損をする。
ディーラーはそもそも下取り(買取)を専門に行っていない。独自のルートもなく、一般的なオークション価格で安く買い叩かれてしまう。
車を売るならそれを専門に取り扱う買取業者に売らないと適正価格で買取はしてもらえない。
なお、高価買取を実現させるために車一括査定を利用すれば、時間を節約しながら短時間で買取額を大幅に上げることが可能だ。
車一括査定を使えば、下取りより10万円以上の買取額が付くのが当たり前になってくる。
ただ、売却する店舗を変えただけでこれだけ差が出るのだ。
これを見れば、小型車・コンパクトカーへの買い替えや乗り換えで損しないために、必ず車一括査定は利用すべきサービスだとわかってくれるはずだ。
コンパクトカーの人気ランキングまとめ
コンパクトカーの人気ランキングの情報をまとめると、次の通りだ。
コンパクトカーの人気ランキングのまとめ
全乗用車のなかでも販売台数上位に多くを占めるのが小型車。日産ノート、トヨタアクア、ホンダフィットなどが有名で、老若男女問わず広く支持されている。