軽自動車とは、道路運送車両法によってボディサイズとエンジンの排気量が定められた小型自動車のことだ。現在の規格では、ボディの長さが3.4m以下、幅が1.48m以下、高さが2.0m以下で、エンジン排気量が660cc以下のものを指す。

この規格は日本独自のもので、海外には普通自動車と軽自動車の区分はない。最初に軽自動車の規格が定められたのは1949(昭和29)年のことで、当時の規格は今の軽自動車の規格よりずっと小さなものだった。

日本は海外と比べて国土が小さく道路も狭い。また、都市圏に人口が集中していることもあり、軽自動車のような小型車へのニーズが特に高いのである。今回はそんな歴史のある軽自動車の売れ筋ランキングを見ていこう。

軽自動車の種類

軽自動車

軽自動車の規格は定められているが、その規格内でもさまざまなタイプがある。

以前はアルトやミラのようなセダンタイプが主流で、あとは軽トラや商用バンぐらいだったが、今ではトールワゴンや1BOXなど、ユーザーのニーズに応えてさまざまな種類の軽自動車が存在する。

一口に軽自動車と括っても、タイプによってそれぞれ特徴に違いがあるので、その違いをタイプ別に詳しく見てみよう。また、そのタイプの代表的な車種も挙げていこう。

トールワゴンタイプ

スペーシア
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/スズキ・スペーシア)

軽自動車でボディサイズが最も大きいのがトールワゴンタイプだ。窓が大きく広い視野を確保できるのが大きな特徴である。高さが1.7m以上あるため、室内に入ると軽自動車とは思えないほど天井が高いことに気づくだろう。

スライドドアが基本装備となっているので、小さな子どもでも乗り降りしやすく居住性も快適だ。また、シートがフルフラットになるものも多く、キャンプで車中泊などアウトドアにも活躍する。

ただし、車高がある分、横風の影響を受けやすい。また、重量もあるため燃費も軽自動車としては良くないという特徴がある。代表的な車種には、ダイハツのタント、スズキのスペーシア、ホンダのNBOXなどが挙げられる。

セミトールワゴンタイプ

ムーヴ
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ダイハツ・ムーヴ)

セミトールワゴンタイプは、軽自動車のなかでも最も人気の高いタイプと言えるだろう。車高が1.6m以上でトールワゴンタイプほど高くなく、走行の安定性も優れているため、運転しやすいのが特徴だ。また、燃費も悪くない。

室内は軽自動車としてはかなり広く、運転席の足元空間も十分に確保されている。居住性も高いので、全体的にバランスの良い軽自動車のタイプと言える。そのため、老若男女問わず支持されており、街乗りに長距離ドライブにと活躍の場も広い。

そのため、各自動車メーカーもさまざまな車種を投入している。代表的な車種には、スズキのワゴンR、ダイハツのムーヴ、日産のモコやデイズ、ホンダのN-WGNなどが挙げられる。

セダンタイプ

アルト
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/スズキ・アルト)

軽自動車といえば従来はこのセダンタイプのことを指していた。軽自動車の特徴であるコンパクトなボディサイズで、その分、空気抵抗が少なく車体の重量も軽いので、燃費が非常に良くなっているのが大きな特徴だ。

トールワゴンやセミトールワゴンより室内空間は狭いが、その分、取り回しが良いのも特徴の一つだ。大人が4人乗って遠出するには狭くて不便な面もあるが、毎日の買い物などセカンドカーとしてなら最も使いやすいタイプである。

代表的な車種には、スズキのアルト、ダイハツのミラ、スバルのプレオプラなどが挙げられる。

1BOX

スズキ・エブリイ
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/スズキ・エブリイ)

一般的に軽バンと呼ばれるのが1BOXである。室内空間と荷室が広いため、かつては主に商用バンとして知られていたが、今では一般向けの乗用車として使われる車種も各メーカーから多数投入されている。

もともとが商用に使用されるタイプなので、ボディやエンジンに耐久性があり、積載能力が高いというのが大きな特徴だ。居住性に優れており、シートがフルフラットにできるものもあって、ファミリーカーなど日常的な用途に使用するにも便利なタイプだろう。

代表的な車種には、スズキのエブリイ、ダイハツのアトレーワゴン、ハイゼットカーゴ、三菱のミニキャブバン、トヨタのピクシスバンなどが挙げられる。

SUV・クロカン

スズキ・ジムニー
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/スズキ・ジムニー )

軽自動車にもアウトドアに優れた4WD車がある。それがこのタイプで、オフロードを走行するための車をSUVと呼ぶが、オフロード競技をクロスカントリーと言って、その走行条件に適していることからクロスカントリー車やクロカン車とも呼ばれることがある。

SUVというだけあって、軽自動車ながら走行性能は非常に優れている。ボディは軽量でターボを搭載したエンジンはパワーがあるため、どんな悪路でも走行できるのが大きな売りだろう。また、軽自動車ならではのかわいい外観も人気の理由の一つだ。

代表的な車種には、三菱のパジェロミニやスズキのジムニーが挙げられる。特にジムニーは、「ジムニーで走れない道はない」と称されるほど高い走行性能で、多数の愛好家に支持されている。

スポーツカータイプ

三菱・eK
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/三菱・eK)

数は少ないが軽自動車にもスポーツカータイプがある。スポーツカーというと排気量が大きい車をイメージすると思うが、軽自動車のスポーツカータイプは、660ccという排気量の規制がありながらも特別に調整されているため、本格的な走りを楽しむには十分だ。

また、ボディサイズが小さく車高が低いため、大きなスポーツカーとは違った独特な走行感覚が味わえるのも人気の理由だ。

新車として継続して発売される車種はあまり多くないが、ダイハツのコペン・ソニカ、スズキのアルトワークス・カプチーノ、三菱のeKスポーツなどが代表的な車種として挙げられる。

軽トラック

スズキ・キャリイ
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/スズキ・キャリイ)

軽トラックは日本の農村風景に欠かせない我が国を代表する軽自動車のタイプと言ってよいだろう。軽自動車なので通常のトラックほど積載できないが、車両や維持にかかるコストが低いため、個人での保有が通常のトラックより容易である。

ボディサイズが小さいため、入り組んだ住宅街や狭い農道でも容易に取り回せる。また、エンジンが低回転域で力を発揮するように作られているため、重い荷物を積んでも上り坂をぐんぐん走れるという走行能力に優れた面も評価されている。

軽トラックの代表的な車種には、スズキのキャリイやダイハツのハイゼットトラックなどが挙げられる。

【知識】軽自動車にはOEM車が多い?

パソコン

OEMとは、日本語では「相手先ブランド名製造」などとも言うが、簡単にいえば他社ブランドの製品を別の企業が製造することである。自動車メーカーに当てはめて考えると、ライバルのメーカーの車種を、名前だけ変えて別のメーカーが販売するということだ。

実際、軽自動車にはOEM車が多く、有名なところでは、スズキの「アルト」がマツダでは「キャロル」という車種として販売されていることが挙げられる。また、ダイハツの「ムーヴ」もスバルでは「ステラ」という名前で販売されている。

OEM車が作られる理由はたくさんあるが、莫大な費用をかけることなく自社ブランドの軽自動車が持てるというのが代表的な理由として挙げられるだろう。

軽自動車のメリット

ビジネスウーマン

従来の軽自動車のイメージといえば、「パワーがない」とか「ダサい」というものだった。ところが、最近はコンパクトなサイズの車に人気が出ているように、軽自動車のネガティブなイメージもかなり払拭されている。

実際、普通自動車にはないメリットが多数あるのが軽自動車である。もちろん普通自動車よりパワーが劣るし、大人数が乗ることもできないが、そういうデメリットをしのぐだけのメリットがあることを強調したい。

燃費がいい

マーケティング

普通自動車にはない軽自動車のメリットとして真っ先に挙げられるのが燃費の良さである。普通自動車にもハイブリッドカーのような高燃費な車はあるが、その分、車両価格は軽自動車より格段に高くなる。

2016年の国土交通省の試算によると、すべてのガソリンで走る乗用車の平均燃費は21.8km/Lということだが、軽自動車には30km/Lを超えるものが少なくない。スズキのアルトやマツダのキャロルなど約37km/Lという高燃費を実現している。

自動車税が安い

コイン

税金の安さも軽自動車の大きなメリットだ。自動車取得税は普通自動車と同じ方法で算出されるため軽自動車だからというメリットはないが、毎年車の所有者にかかる自動車税と、車の区分や重量によって決まる自動車重量税は、普通自動車より格段に安くなる。

普通自動車との税金の違いを概略だけお伝えすると、自動車税が、一律10,800円の軽自動車に対して、2,000ccクラスの普通自動車なら39,500円もかかる。自動車重量税は1.5t超の普通自動車が16,400円だが、軽自動車は一律3,300円だ。

小さい割に室内空間が広い

車の座席

車体の小ささを軽自動車のデメリットとして挙げる人もいるが、確かに普通自動車に比べるとかなり小さい。しかし、そのわりに、室内空間は普通自動車に見劣りするほど狭いわけではない。

最近の軽自動車は室内空間が広くなるように設計されているし、シートもフルフラットにできるものが多いので、居住性はかなり優れていると言えるだろう。実際、ファミリーカーとしての需要も高く、販売台数は順調に推移している。

小回りがきく

軽自動車

車体が小さいということは、すなわち取り回しの良さに直結する。普通自動車と比べて、特に住宅街など道幅の狭いエリアでは軽自動車が圧倒的に有利だ。普通自動車では方向転換すら難しい狭い道でも、軽自動車ならスイスイ動ける。

それゆえ広い道路を長距離走行するのであれば普通自動車に軍配が上がるが、買い物など普段使いで乗る分には、普通自動車より軽自動車の方がメリットは大きいと感じる人は多いはずだ。

自動車保険が安い

ヨーロッパのお金

自動車保険には自賠責保険と任意保険がある。軽自動車の自賠責保険料は値上げされたので、普通自動車と比べて格段に安いというわけではないが、それでも最初の3年間で支払う保険料を比べると2,000~3,000円の差額が出る。

一方、車所有者が個人的に加入する任意保険の場合、軽自動車の方が月額で数千円も安くなることがある。軽自動車は普通自動車よりパワーやスピードに劣る分、事故の被害が大きくなりにくいとされるからだ。

高速道路・有料道路が安い

カードを片手にパソコンをさわる女性

日本道路公団が民営化して誕生したNEXCO(ネクスコ)の運営する高速道路においては、軽自動車の高速料金は普通自動車より安い。

普通自動車の80%の値段が軽自動車の高速料金である。つまり、普通自動車で1,000円かかる区間が、軽自動車なら800円で済むということだ。

ただし、すべての高速道路が軽自動車に有利になるわけではなく、首都高や阪神高速などの都市高速では、普通自動車も軽自動車も同じ高速料金である。

登録の際に印鑑証明や車庫証明が不要

印鑑

普通自動車の購入の際には、その車を保管するための場所を必ず用意しなければならない。また、それを証明するための車庫証明書を警察署に提出しなければならず、購入の際には印鑑証明書も必要になる。

一方、軽自動車の場合、地域によって車庫証明が不要というところもある。人口10万人以上の都市など必要なところもあるが、車庫証明が必要なければ購入の際に印鑑証明を用意する必要もないので、手間や時間が節約できる。

軽自動車のデメリット

パソコンを前に落ち込む男性

軽自動車には普通自動車にはないメリットが多数あることがわかった。「だから次は軽自動車を買いたいと思う」という人は多いだろうが、その前にデメリットも確認しておきたい。

いくら軽自動車の性能が向上したといっても、規格に制限がある以上、どうしてもそれに伴うデメリットも発生する。また、人気ゆえのデメリットも認められる。では、具体的にどんなところが軽自動車のデメリットになるのかを解説していこう。

パワーが弱い・動力性能が不足気味

エンジン

軽自動車には660ccという排気量の制限がある。そのため、1,000cc以上の普通自動車と比べるとどうしてもパワー不足を否めない。

たくさん人や荷物を載せている時などパワーの弱さを特に感じるし、高速道路で加速が足りないと感じることはしばしばである。背が高い車は特にそれを感じるだろう。背の高さに見合ったパワーがないため、横風を受けた時の安定性に不安を感じることもある。

4人までしか乗れない

落ち込む男性

軽自動車は4人までしか乗れないという制限がある。規格上どうしてもコンパクトな設計になるため、たとえ4人まで乗車可能といっても、実際に大人が4人も乗るとかなり窮屈に感じるだろう。5人以上で移動しなければならない場合はアウトである。

ファミリーカーとして軽自動車を選択する家庭も増えているが、子どもが小さいうちはともかく、大きくなる前に普通自動車への買い替えを迫られることはよくあることだ。

ボディが薄く安全性に不安がある

事故車と男性

軽自動車は規格でボディサイズに制限があるため、その制限内で室内空間を広くしようと各メーカーはいろいろ工夫している。そのため、普通自動車と比べてボディが非常に薄くなっている。

また、重量も軽量化を図っているため、衝突時のダメージはかなりのものだ。実際、交通事故の死亡率は軽自動車が最も高い。トラックと衝突したなら、形を留めないほどにめちゃめちゃになることもよくある。

中古車でも値下がりしない

車の税金

軽自動車の性能が向上し、ネガティブなイメージも払拭されて、軽自動車を選択する人も増えてきた。ところが、人気の高まりのせいで、軽自動車は中古車になっても値下がりしにくい車になってしまったのである。

高年式の人気車種なら、新車価格とたいして変わりない値段で売られていることもよくある。「中古車は安い」というイメージで中途半端な中古車を買うぐらいなら、新車を買った方がコスパは良いだろう。

かわいい&おしゃれな軽自動車・軽ミニバンランキング

車と女性

軽自動車の人気の高まりは顕著である。実際、乗用車の新車販売台数の統計を見ても、軽自動車が多数上位を占めている。

そこで、「かわいい」「おしゃれ」と女性からの人気も高い軽自動車・軽ミニバンをランキング形式で紹介していこう。なお、順位は売れ筋の人気車という観点から付けたもので、新車販売台数とは異なる。

【15位】エブリイワゴン

スズキ・エブリイ
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/スズキ・エブリイ)
2017年の新車販売台数 16,830台
燃費性能 16.0km/
新車価格 143~178万円
ライバル車 ダイハツのアトレーワゴン、ホンダのバモス、マツダのスクラムワゴン

第15位はスズキから1999年に乗用ワゴンタイプとして発売されたエブリイワゴンだ。2017年の新車販売台数は16,830台を記録した(全国軽自動車協会連合会の調べ、以下のランキングも同会調べ)。

軽自動車のなかでは最大クラスとなる積載量を誇り、シートアレンジも多彩で室内空間も申し分なく広い。

また、ターボエンジンを搭載しており、燃費性能はLと軽キャブワゴンのなかではトップクラスとなっている。高級感やデザイン性という面で特筆すべきことはないが、使い勝手の良さが人気の秘密だ。

【14位】ピクシス

トヨタ・ピクシスエポック
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/トヨタ・ピクシスエポック)
2017年の新車販売台数 22,284台
燃費性能 ジョイが24.6~30.0km/L
エポックが32.2~35.2km/L
メガが23.2~25.4km/L
新車価格 ジョイが123~177万円
エポックが76~131万円
メガが135~184万円
ライバル車 スズキのハスラー、ホンダのN-BOX

第14位はトヨタのピクシスだ。トヨタといえば軽自動車のイメージはあまりないが、ピクシスにはエポック、メガ、ジョイというラインナップがあり、トールワゴンやハッチバックタイプなど軽自動車の基本はそろっている。

特に人気なのがトールワゴンタイプのピクシスメガで、軽自動車のなかでもトップクラスの1,835mmという高さを持つ。背の高い荷物も積めるし、体格のある大人でも快適に過ごせる室内空間が人気だ。

【13位】ウェイク

ダイハツ・ウェイク
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ダイハツ・ウェイク)
2017年の新車販売台数 28,466台
燃費性能 23.2~23.8km/L
新車価格 135~184万円
ライバル車 スズキのハスラー、ホンダのN-BOX

第13位はテレビのCMでもお馴染みのダイハツのウェイクだ。ウェイクの大きな特徴はトールワゴンタイプとしても最高クラスの1,835mmという車高の高さだ。実はピクシスメガがウェイクのOEM車なのだ。

高い車高は室内の高さにも反映されており、背の高い人でも頭上に余裕がある。シートアレンジも多彩で、買い物からアウトドアのアクティビティまで使い勝手の広い車として人気が高い。

【12位】ek

三菱・eK
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/三菱・eK)
2017年の新車販売台数 42,486台
燃費性能 20.4~25.8km/L
新車価格 104~154万円
ライバル車 ダイハツのムーヴ、スズキのワゴンR

第12位は、三菱のeKである。基本はワゴンタイプのeKワゴンだが、そこから派生して現在はeKカスタム、eKスペース、eKスペースカスタムというラインナップもある。

eKワゴンはセミトールワゴンタイプに分類されるが、eKスペースは「スペース」と名付けられているように、さらに室内空間が広く車高が高くなっている。「カスタム」と付くラインナップはそれぞれの上位モデルだ。

【11位】キャスト

ダイハツ・キャスト
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ダイハツ・キャスト)
2017年の新車販売台数 45,540台
燃費性能 24.8~30.0km/L
新車価格 122~177万円
ライバル車 スズキのハスラー、ホンダのN-ONE

第11位はダイハツのキャストで、2015年に発売されたばかりの車だが、ニーズに応じて自分仕様にできることがコンセプトとなっており、バリエーションが3つ用意されている。

トールワゴンタイプの「スタイル」、SUVタイプの「アクティバ」、スポーツカータイプの「スポーツ」とそれぞれ世界観が異なるので、幅広い層から選ばれている車である。共通する特徴はおしゃれな外観と上質な内装だ。室内空間も十分な広さを実現している。

【10位】ミラ

ダイハツ・ミラ
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ダイハツ・ミラ)
2017年の新車販売台数 95,772台
燃費性能 21.6~35.2km/L
新車価格 89~103万円
ライバル車 ダイハツのキャスト、ホンダのN-BOX

第10位は、ダイハツが1980年から販売しているミラだ。セダンタイプの軽自動車だが、「ミラバン」という商用バンのバリエーションもある。ロングセラーの軽自動車だけあって、低価格で燃費性能が良いところが魅力だろう。

2017年にフルモデルチェンジされ、さらに性能が向上したほか、安全装備に「スマートアシストⅢ」という新型が搭載された。なお、ミラのシリーズには女性に人気の「ミラココア」と低燃費が売りの「ミライース」もある。

【9位】ハスラー

スズキ・ハスラー
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/スズキ・ハスラー)
2017年の新車販売台数 72,600台
燃費性能 24.2~32.0km/L
新車価格 108~172万円
ライバル車 ダイハツのキャスト、ホンダのN-BOX

第9位はスズキのハスラーだ。軽自動車にSUVタイプを浸透させた車と言ってよい。2017年の新車販売台数は台だった。なんといってもSUV車としてのアクティブさが特徴で、農道や山間の道路など未舗装の悪路でも難なく走破する。

実用性を重視した車だが、エンジンをコンパクトに設計してエンジンルームの小型化に成功したため、室内空間は意外と広い。また、外観もおしゃれなデザインなので女性からの人気も高い。

新車価格は、ノンターボのガソリン車からハイブリッドターボまであるので価格帯が広くなっている。

【8位】N-WGN

ホンダ・N-WGN
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ホンダ・N-WGN)
2017年の新車販売台数 75,591台
燃費性能 29.4km/L
新車価格 85~125万円
ライバル車 日産のデイズ、ダイハツのムーヴ

第8位はホンダのNシリーズの一つであるN-WGNだ。セミトールワゴンタイプとして同社のN-BOXより若干車高が抑えられており、駐車のしやすさや走行安定性に優れている。

セミトールワゴンなので車体が全体的に高く、エンジンルームを小さく設計したことで室内空間は広く確保されている。それでいて安全性は軽自動車のなかでもトップクラスと言ってよい。

また、燃費も最上級グレードで最高29.4km/Lを実現しており、軽自動車のなかでもかなり良い数値と言えるだろう。

【7位】アルト

アルト
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/スズキ・アルト)
2017年の新車販売台数 88,394台
燃費性能 22.0km/L~37.0km/L/
新車価格 最低価格85万円
商用タイプ・アルトバンは69万円~
ライバル車 ダイハツのミライース

第7位はスズキのアルトだ。1979年に登場した時は47万円という格安のプライスで市場に衝撃を与えた。

現在も最低価格85万円(派生の商用タイプ・アルトバンは69万円~)という低価格で、普通自動車より安い軽自動車といっても新車でこの価格帯はほかにないだろう。

アルトの魅力は低価格で維持費もかからないところではあるが、それだけでなく燃費性能関しても低燃費も実現しており能力の高い非常にコスパの良い軽自動車と言えるだろう。

【6位】ワゴンR

ワゴンR
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/スズキ・ワゴンR)
2017年の新車販売台数 114,711台
燃費性能 ガソリン車が23.4~26.8km/L
ハイブリッド車が30.4~33.4km/L
新車価格 ガソリン車が108~120万円
ハイブリッド車が118~153万円
ライバル車 ホンダのNワゴン、ダイハツのムーヴ

第6位はスズキのワゴンRだ。軽自動車のなかで最も知名度の高い車種と言っても過言ではないワゴンR。

革命とも呼べるインパクトを与えた往時と比べると若干勢いが薄れてきた感はあるが、それでもまだ年間10万台以上をコンスタントに売り上げるトールワゴンタイプの軽自動車である。

2017年にはフルモデルチェンジをしており、新型のプラットフォームや最新の安全装置を搭載している。トールワゴンタイプの軽自動車のなかではやはりトップクラスの車種と言えるだろう。

【5位】スペーシア

スペーシア
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/スズキ・スペーシア)
2017年の新車販売台数 104,763台
燃費性能 24.0~30.0km/L
新車価格 127~159万円
ライバル車 ホンダのN-BOX、ダイハツのタント

第5位はスズキのトールワゴンタイプの軽自動車、スペーシアである。2017年の新車販売台数は台を記録した。

2017年にはフルモデルチェンジをしており、新型プラットフォームやマイルドハイブリッドシステムが採用され、また、新グレードが追加されたこともあって、過去2年より売り上げを伸ばしている。

スペーシアの特徴は、S-エネチャージというハイブリッドシステムを搭載したモデルが用意されていることだろう。スペーシアとスペーシアカスタム以外には、ハスラーしかS-エネチャージは搭載されていない。運転がしやすいことで女性からの支持も高い。

【4位】ムーブ

ムーヴ
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ダイハツ・ムーヴ)
2017年の新車販売台数 141,373台
燃費性能 25.6~31.0km/L
新車価格 111万~147万円
ライバル車 スズキのワゴンR、スバルのステラ

第4位はダイハツのムーヴだ。トールワゴンタイプの軽自動車として長らく高い支持を集めており、2017年にはマイナーチェンジをした。

ムーヴといえば、優れた走行性だけでなく、広い室内空間による快適な居住性が大きな特徴だ。肉厚の鋼板を使ったボディにより安全性も高くなっている。なお、2016年に女性をおもなターゲットとして発売されたムーヴキャンパスも人気が高い。

【3位】デイズ

デイズ
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/日産・デイズ)
2017年の新車販売台数 137,514台
燃費性能 20.4~22.0km/L
新車価格 114~162万円
ライバル車 ホンダのN-BOX、ダイハツのタント

第3位は、日産が三菱からOEM提供を受けて2013年に発表したデイズだ。背の高いトールワゴンタイプの軽自動車として知られている。

デイズは三菱との共同開発ということで、両社の優れた技術がほどよく組み合わされている車だ。ベースには三菱のエンジンを使用しているが、それを日産の技術と組み合わせることで高い燃費性能を実現している。高級感のある外観で女性からの人気も高い。

【2位】タント

タント
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ダイハツ・タント)
2017年の新車販売台数 141,312台
燃費性能 24.6~28.0km/L
新車価格 122~166万円
ライバル車 ホンダのN-BOX、スズキのスペーシア

第2位はダイハツが誇るタントだ。2003年に初代が登場して以降、常に販売台数の上位を占めている。

同社のムーヴやスズキのワゴンRをも上回る背の高さのハイトールワゴンとして知られている。タントの特徴は、軽自動車ながらファミリーカーとしても楽々使える広い室内空間だ。

助手席側が大きく開口する「ミラクルオープンドア」や、足元にもゆとりのある後部座席、チャイルドシートを付けたままでも確保できる荷室と、子どものいる家庭から広く支持される要素が満載である。

【1位】N-BOX

N-BOX
(画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ホンダ・N-BOX)
2017年の新車販売台数 218,478台
燃費性能 21.0~27.0km/L
新車価格 139~188万円 (N-BOXカスタムは170~208万円)
ライバル車 スズキのスペーシア、ダイハツのタント

堂々の第1位はホンダのN-BOXに輝いた。とにかく爆発的な人気をずっと保っているトールワゴンタイプの軽自動車で、2017年の新車販売台数は218,478台と他を圧倒している。

N-BOXの室内空間の広さと走行性能は、すべての軽自動車のなかにおいてもトップクラスだろう。また、N-BOXカスタムという別モデルは、スポーティーな外観のデザインでこちらも高い人気を集めている。

軽自動車の輸入車(外車)売れ筋ランキング

輸入車の軽自動車で売れ筋の車種を一気に紹介していこう。

ベンツ スマートK
ケータハム セブン160
スバル・サンバー ワーゲンバス

まとめ

運転中の女性

軽自動車とは、エンジン排気量が660cc以下で、ボディの長さが3.4m以下、幅が1.48m以下、高さが2.0m以下の車を指す。

このように規格に制限があるため、必然的にボディサイズが小さくエンジンのパワーも普通自動車に比べて小さくなってしまうということで、従来、軽自動車はそれほど人気の車ではなかった。

しかし、現在では各メーカーの工夫により普通自動車にはないメリットを多数持つ車種も数々登場している。軽自動車で一番背が高いのをトールワゴンタイプと呼び、それより少し低い物をセミトールワゴンタイプと呼ぶ。

また、一般的な形状なのがセダンタイプで、商用バンに利用されていた1BOX、オフロードに適したSUV、本格的な走りが楽しめるスポーツカータイプなどもある。農作業に活躍する軽トラも軽自動車の一種だ。

軽自動車のメリット・デメリット

パワーに劣りスピードが出ないうえに、4人までしか乗れない、薄いボディで安全性に不安というデメリットはあるものの、それを上回るだけのメリットが軽自動車にはいくつもある。

燃費性能は普通自動車より段違いに優れているし、狭い道でも小回りがきくのは軽自動車ならではのメリットだ。ほかにも税金や保険料が安い、新車登録が普通自動車ほど面倒でないなどのメリットもある。

おしゃれでかわいい外観を持つ車種が多く、女性やファミリーに人気の高い車種が売り上げの上位を占めているところも軽自動車の特徴だろう。