車を新たに買い換える場合に多くの人が活用しているのが車の査定だ。車を少しでも高く売却できるなら、その分だけ少ない資金で新たな車が購入できたり、ワンランク上のグレードの車を購入できたりする。
これまでは車を買い換える際にカーディーラーに今までの車を下取りに出して、下取り分を新車や中古車の値引き分として充当するというのが一般的だった。
今ではそのような売却方法は過去のものとなりつつあり、多くの人が車買取専門店に車の査定を依頼して、少しでも高く買い取ってもらう方法を選択している。
すこしでも高く売るためには、売却の際のポイントをしっかり押さえておくことが大切だ。ポイントさえ掴んでおけば、これから初めて車の売却をする方でも確実に高く売ることができる。
まずは次の2ステップを強く意識しておこう。
- 買取前に査定評価のマイナス要素をなくす(減らす)
- 買取額の交渉を有利に運ぶ
詳しくは本文で説明するが、買取にあたって売り手ができることには限度があると言える。
車を高く売る対策をしておくかどうかで査定結果が左右されるが、残念ながら多くの対策が、数十万単位で査定額をアップさせるようなものではないというのも事実だ。
ただし、「この対策をしておけば高額査定を期待できる」というものも存在する。というより、いくら他の備えが万全であってもその方法を実行しなければ愛車は高く売れないと言ってもいいような対策だ。
それについては本文の「高く売るための交渉術」に詳細を記述しているのでぜひ参考にしてほしい。
高く売るためのコツ!査定士に必ず伝える2つのこと
愛車を高く売るためには今乗っている車の状態を正直に査定士に伝えることが大切だ。
1.純正であること
愛車を1円でも高く売るためのコツは純正の状態に戻すことだ。純正の状態に戻すことが大切な理由は、そのほうが中古車市場で売れるからだ。
買取業者は、買い取った車が中古車市場で確実に高く売れるかどうかという点を重視している。購入層が希望するのは、手が加えられていない状態の車だから、仮に社外品でドレスアップされていると、購入層が限られてしまうため、どうしても買取査定額がマイナスになるのだ。
もし社外品などでドレスアップしているのであれば、純正品に取り換えるか、査定時に純正品を持ち込んで元の状態に戻せることを伝えよう。
純正品かどうかで査定額が数千円~数万円も変わることがあるので、これは確実に実施しておくことをお勧めする。
2.事故歴や修復歴の申告
査定時に同時にしておきたいのが事故歴や修復歴の有無に関する情報だ。点検記録簿があれば、査定士がすぐにわかるが、記録簿がない場合、査定士が外観から見ても判断がつかないことがある。
そのような場合、これまでの修復歴を調べるためデータベースにアクセスするが、その際に修復歴があることがわかると査定額が大幅にダウンしてしまう。
これを防ぐためには前もって修復歴や事故歴を伝えておこう。
そもそも修復歴や事故歴の定義を知っているだろうか。詳しく知らない方は以下の記事を読んでみてほしい。
査定で減点されない7つのポイント
基本的に自動車の査定は減点方式を採用している。ダメージが全くない状態を100としてそこから点数を引いていく。点数が多くなればなるほど査定価格が下がるので注意が必要だ。減点されないためには減点対象になるものをできるだけ少なくすることが大切だ。
マイナス査定につながる要素については日本自動車査定協会の資料で公開されている。査定士はその内容に基づいて査定を行っている。
査定士の評価はあくまで目視による判断だから、査定士のチェックに引っかからないように準備しておくことが成功のポイント。査定の際に重視するのは販売されたときの状態と比較してどのような変化があるかということだ。
つまり納車されたときの状態が査定の基準になるということを覚えておこう。
では実際に、査定で減点されないために今すぐやるべき7つのポイントを解説する。主な項目は以下になる。
それぞれ順を追って解説するので、査定前には必ずチェックしてほしい。
1.洗車&車内清掃
査定に出す前によく言われるのが洗車と車内のクリーニングだ。洗車をしっかりしておくだけでも査定額が大幅に変わる。
査定士は査定対象になる車がどのようなコンディションを保っているかをチェックする。つまり車が綺麗な状態であれば、オーナーが大切に乗ってきたことを証明することになるため、査定士に好印象を与えることができるのだ。
査定前の洗車はできれば洗車機を使わず、手洗いにしたほうが無難だ。もし時間があれば軽くワックスがけをしておくと見栄えがかなり違う。小傷もワックスをかけると目立たなくなるからだ。
車内清掃は掃除機を使って念入りにしておこう。座席や床、トランクなども掃除機をかけておくようにする。ダッシュボードやアクセサリー類は乾拭きをしておこう。
2.純正戻し、純正部品を用意する
車が好きな人なら社外パーツを取り付けているかもしれない。社外パーツは見栄えが良くなるものの、査定の際はマイナス要因になってしまう。もし社外パーツを後付けしているのであれば、取り外して純正の状態に戻しておくことをお勧めする。
かなりのお金をかけて取り付けたのであれば、とても惜しい気持ちになるかもしれない。その場合、ヤフオクなどを利用してパーツを売却してみるといいだろう。
純正品が手元にない場合、ヤフオクを活用してみるといい。中古パーツ業者で購入する方法もあるが、ヤフオクのほうが安く手に入りやすい。ヤフオクで売却した分の収益で純正品を購入することもできる。
3.保証書・整備記録簿を用意する
査定に出す際に重視されるポイントが点検記録簿の有無だ。記録簿にはこれまでの定期点検や車検、リコールの際のパーツ交換などの情報が書き込まれている資料だ。
記録簿があればその車がどのようなメンテナンスを受けてきたかが一目でわかるので、その車を新たに購入する人も安心できる。新車で購入した場合、点検記録簿と保証書が添付され、ダッシュボードの中に保管されている。
記録簿をチェックして漏れがないかを確認しよう。仮に点検記録で漏れが見つかった場合には、ディーラーに問い合わせて再発行を依頼しよう。
中古車を購入した場合、点検記録簿がない場合もある。もし記録簿が見つからない場合には、購入してからのメンテナンスの情報をまとめておき査定の際に提出できるようにしよう。
4.パーツ・社外品(ナビ等)は外さない
純正のパーツは外さずにそのまま査定に出したほうが有利だ。例えば純正のオーディオやカーナビなどはそのまま取り付けて査定に出すことで、査定額がアップすることもある。
このようなパーツはメーカーオプションだけでなく後付けのディーラーオプション品も含まれる。もし社外品のオーディオやカーナビを装着している場合は取り外したほうがいいのだろうか。
オーディオやカーナビなどの電装品は社外品でも査定アップにつながることが多い。中古車の購入希望者はカーナビなどが装着されている車を好んで購入する傾向が見られるため、社外品でもそのまま取り付けておくことをお勧めする。
ポータブルタイプのカーナビを取り付けて査定をした場合でも、査定額が上がったというケースがたくさんある。
5.ステッカーを外す
愛車のドレスアップをするためにステッカーを貼っている方もいるだろう。
購入した時点ですでに純正のステッカーが貼り付けされているものについては査定に影響が出る心配はないが、それ以外のステッカーが貼り付けされている場合には、外したほうが無難だといえる。
室内に貼っているステッカーについてもすべて剥がすようにしよう。剥がした後は、ダッシュボードクリーナーなどを活用して仕上げると、剥がした跡が目立たなくなるのでお勧めだ。
ステッカーを剥がす際に気を付けたいのが塗装の剥がれ。もしステッカーを剥がす際に塗装もはがれる心配があるのであれば、査定士にステッカーを剥がしてもらうように伝えておこう。
買取店で後で剥がすことにすることで、査定額がマイナスにならずに済む場合があるからだ。
6.車検が残り3ヵ月以上残っている
愛車を査定に出す場合に注意したいのが車検の残存期間だ。日本自動車査定協会の規約では車検の残存期間が一定期間以上ある場合、査定に加点できると記されている。
つまりある程度車検が残っている場合、有利な査定が下りる可能性が高いといえるのだ。どれくらいの期間残っている必要があるかというと、最低でも3カ月は残っているようにしよう。
車検の残存期間が3カ月を下回った場合、プラス査定になることはない。そうなると3カ月を切ってしまったら車検に通したほうが良いのか、ということが問題になるが、その場合は車検に通さないほうが良いだろう。
車検を通した場合と通さなかった場合とで比較すると、純粋な査定価格は上がるが、車検代をカバーできるほど査定額が上乗せされるわけではないからだ。
7.タイヤの残り溝が1.6mm以上(スリップサイン)
タイヤの残り溝は査定士の減点対象になる。残り溝が多く残っているとその分だけプラス査定になるわけだが、タイヤがすり減っていてスリップサインが出ているとかなりのマイナスになる。
査定協会が定める査定基準を調べてみると、残り溝がスリップサインの出る1.6mm以下になった場合、最大で35点の減点。減点は1点に付き1000円だから、大きなタイヤほど査定額に影響が出ることがわかる。
もしスリップサインが出そうになっていたら、交換したほうが良いのかと思うかもしれない。
もしまだしばらく乗り続けるのであれば交換したほうが良いのだが、査定のためにタイヤを交換したとしても、加点されるのは最大で8点(8000円のプラス)にすぎない。
タイヤと交換費用を考えると交換するとかえって損をしてしまうのでお勧めできない。
JAAI(一般社団法人日本自動車査定協会)が定めたチェックポイントを査定
自動車の査定を行う場合、まずはJAAI(一般社団法人日本自動車査定協会)が策定する査定のポイントを掴んでおこう。
査定が適切に行われるなら、満足できる査定価格が得られるはず。車の査定のポイントは全部で6つある。
- 【1】外装と内装
- 【2】エンジンと足回り
- 【3】車検の残存期間
- 【4】走行距離
- 【5】タイヤの残り溝
- 【6】修復歴の有無と損傷具合
外装と内装は目視による判断が行われる。
外装に傷やヘコミがあるとその分だけマイナス査定になる。大きな傷やヘコミがある場合、現点数が多くなるので必要に応じて修復した方が査定アップにつながることがある。
ただし査定額よりも修理費用の方が高くなるのであれば、修復せずに査定に出した方が良いだろう。
エンジンと足回りについては、エンジンのかかり具合、サスペンションのヘタリなどをチェックする。
車検の残存期間は最低でも3ヶ月以上あることが望ましい。
走行距離は少ない方が査定アップにつながる。ただし経過年数に比べて走行距離が極端に少ない車は買い手に不安を与える可能性があるため査定が減少することも。
タイヤの残り溝は1.6ミリ以下の場合、査定が下がる。
修復歴とは事故による修理などの経歴で、事故歴がある車は査定価格に影響がでる。
フレームなどボディー構成に影響が出る部分の修復歴があるとかなりのマイナスになる場合がある。
車買取店の査定士がチェックするポイント
車買取店に愛車を査定に出す場合、査定士がチェックする項目を押さえておこう。査定士がチェックする項目は前述のJAAIが定めるポイントに準拠するが、買取店によっては独自に査定基準を設けているところもある。
高価買取につながるかどうかは下取りに出す車の車種やグレードに左右される。例えば人気車であれば市場価格も高くなるため、買取価格はそれに応じてアップする。
同じ車種でも、メーカーオプションが付いているものとそうでないものとで買取価格が変わることがある。ちなみにメーカーオプションとは車をオーダーする際にのみ選択できるオプションのことで、後付けができないものの事だ。
具体的にはサンルーフやカーテン式エアバッグ、横滑り防止装置や自動ブレーキシステムなどがそれに該当する。実際に査定士がチェックするのは以下6つのポイントだ。
それぞれ順を追って解説していく。
ここでは簡単にまとめているので、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてほしい。
1.車種(車種、グレード、走行距離、年式)
車買取店の査定士が査定で重視するポイントの1つが車種だ。自動車にはさまざまなタイプがあり、それぞれ使用目的が異なる。
例えばファミリーカーならセダンやワンボックス、スポーツカーならクーペ、燃費重視ならハイブリッドカーと言った形だ。車種によって人気が高いものがある。
タイプ | 車種 |
---|---|
ハイブリッド | プリウス、アクア |
ワンボックス | ヴォクシー、アルファード、ステップワゴン、セレナ |
軽自動車 | Nbox、タント、ワゴンR |
これらの車種に加えて、装備や機能を差別化するグレードがある。高額査定を狙う場合には、最上級グレードを選択しておこう。
この他にも走行距離や年式で査定額が大きく変わる。年式が新しければ新しいほど車の買取価格は上がる。走行距離も少ない方が基本的に買取価格は高い。
2.ボディ(外装)のキズ・凹み・カラー・ヘッドライト・タイヤの溝・エアロパーツ・ホイール
買取査定額を左右するのがボディ(外装)のダメージ具合だ。中古車市場で高値で販売するためには、外観上のダメージが少ないことが必須条件になっている。
そのため査定士は買取査定をする際にボディのダメージを入念にチェックする。キズや凹みがあると減点対象になり、査定額が下がる。
もしキズがある場合、自分で修復してしまうと査定士にすぐにわかってしまうので、かえって修理しないほうが良いかもしれない。
ヘッドライトはHIDやLEDのほうが高値査定になる。タイヤの溝が少ないと査定の減点対象になるが、基本的に1.6ミリ以上の残り溝があれば査定額に影響はない。
ボディカラーによって査定額が変わることも覚えておこう。高値査定がつくのはブラック塗装で次に高くなるのがホワイトパール塗装だ。
エアロパーツやホイールは純正品であれば査定アップが期待できる。
3.内装のキズ・凹み・汚れ、匂い、使用感、ハンドル、アクセル・ブレーキペダル
内装のへたり具合も査定の際のチェックポイントだ。ダッシュボードやインテリアにキズや凹みがある場合、査定の減額対象になる。
軽度の汚れであれば査定に影響が出る可能性は低いが、目立つような汚れがある場合はクリーニングをしておいたほうがいいだろう。ペット臭やタバコ臭も減額査定の対象になる。使用感があるとどうしても価値が下がってしまう。
ステアリング(ハンドル)のへたり具合も査定対象になる。他社製のハンドルを取り付けている場合は、純正品に変えておくことで査定を上げることが可能だ。
アクセルやブレーキペダルもチェック対象。ブレーキペダルがすり減っているとその分だけ減額対象になるため、普段からカバーなどをつけて保護しておくといい。
4.電装(サンルーフ、電動スライドドア、ETC車載器、エアバック、クリアランスソナー、モニター)
電装品をチェックする場合、電装品の動作を確認する。サンルーフや電動スライドドアは確実に開閉できるかが査定に影響を与える。
そのほかにもETC車載器を搭載している場合、純正品だと査定アップにつながる。ただし社外品はあまり査定対象にはならない。
カーテンタイプエアバッグなど運転席と助手席以外のエアバッグ装置がある場合は査定アップが期待できる。純正カーナビやモニターの有無も同様だ。
駐車時に効果を発揮するクリアランスソナーは純正品であれば査定額が上がる可能性がある。ポイントは純正品かどうかということだ。
中古車市場で販売する場合、純正が基本になるので、もし社外品を取り付けている場合には、純正品に戻すことも考えてほしい。
5.エンジン・足回り(事故による歪み、修復歴、エンジンルーム)
エンジンや足回りなどの動力系のコンディションは高額査定に影響を与える。最も望ましいのは事故歴や修復歴がない状態だ。
日本の修復技術は世界的に見て非常に高い水準にあるため、修復した場合でもそうでない車との見分けはほとんどつかない。
しかしながら事故歴は記録簿に記載されるため痕跡が残る。事故歴があり、シャフトやエンジン系統を修復したり交換したりした車の価値はどうしても下がってしまう。
エンジンルーム内のコンディションも査定対象になる。エンジンルームが極端に汚れていると、メンテナンスが行き届いていないと判断される可能性が高い。
エンジンルームをスチーム洗浄するには業者に依頼したほうが良いが、もし自分でメンテナンスしたい場合には、乾いたぞうきんなどで乾拭きをするだけでも効果がある。
6.その他(禁煙車、土足禁止、ワンオーナー、車検、保障、ペット、子供の有無)
査定士が高額査定を出すポイントは対象車のコンディションなどだ。例えば禁煙車や土足禁止の車はニオイや汚れなどの問題がすくなく、査定価格が上がる可能性がある。
新車を大切に乗り続けてきた場合、ワンオーナー車ですからその分だけ査定がアップする。気になる車検ですが、車検の残存期間は3カ月以上あることが望ましい。
もし買い替えの時期が車検の3カ月前を切ってしまいそうなら、早めに査定に出すことをお勧めする。
他のチェックポイントは保障の残存期間だ。メーカーが定めた保障が残っている場合、買取査定もその分だけ高くなる。
ペットを載せていたり、お子さんがいたりする場合、査定前に入念に車内清掃をしておこう。ニオイや汚れはマイナス要因になるからだ。
【重要】車を高く売るための交渉術
愛車を高く売りたいと思った場合、査定士が好印象を持てるような交渉術を身に着けておこう。
査定士の仕事は中古車市場で高く売れる車を見つけてそれを買い取ることだ。
つまり査定士にとって今ほしいと思っている車なら確実に高く売れることがわかる。
ただ、誰もが人気車を所有しているわけではない。走行距離がかなり長い車や10年落ちの低年式車に乗っている方もいるだろう。
しかし一見ニーズが低そうな車でも後で解説する車の売却方法なら、少しでも高く売ることが可能だ。
誰もができる交渉術として大事なポイントの一つが、高値の査定が出たら即決したいという意気込みを伝えることだ。
今すぐにでも売りたいという気持ちを伝え、少しでも高い査定を出してくれる業者に売りたい旨をアピールしよう。
できるだけ担当してくれる査定士に売りたいということも伝えてほしい。
査定士は他社が絡んでくると査定に力が入るので、高額査定が出る可能性がある。
できればこれまでの愛車の扱いについても伝えておくようにしよう。
メンテナンスを定期的にしてきたことや、事故歴の有無などを伝える。ポリマー加工をしているのであればそのことも伝えておこう。
車が丁寧に扱われてきたことがわかると、査定士も査定を上げやすくなるからだ。
ここまでは査定士に対する評価を上げるための交渉術だ。ただ、数十万単位で査定額が変わることはごく稀だ。
どんな車でも高価買取、高額査定を勝ち取るためには必ずオーナーの方にやって頂きたいことがある。
それが以下2つだ。
- 他社競合であい見積りを取る
- 車一括査定を利用して買取業者を競合させる
では具体的に解説していこう。
1.他社競合(3社~5社)相見積もりを取る
愛車を高く売るために査定士がお勧めするのは、複数の買取査定業者に査定を依頼して見積もりを取ることだ。
少なくとも3社の見積もりを取るようにして、それぞれを比較するようにしよう。
可能ならば5社程度の見積もりをまとめることでより査定額に正確性が出てくる。
査定額が提示されたなら、他社に査定を依頼する際にA社の査定はいくらだったということを伝えることで査定士のやる気を起こすことができる。
査定士は他社が関係してくると闘志を燃やすので高額買取に効果がある。それぞれの見積もりがとれたなら、どの買い取り業者に依頼するかを決めよう。
再度査定をしてもらうときに、他社の情報を伝えるとさらに査定が上がる可能性も。
2.確実に競合させるなら一括査定が最善の選択
車一括査定を利用することで確実に業者間同士を競わせて、査定額をアップさせることができる。
買い取り業者ごとの見積もりが取れたならそれぞれを比較して、より高く買い取ってくれる業者を選ぶだけ。
初めて利用する方でも難しくないし、この方法が他のどんなものよりも高価買取を実現しやすい。
※同時査定の様子
車一括査定の使い方でおすすめなのが同日同時刻に全ての業者を集めて査定する「同時査定」。
業者同士が直接顔を合わせることで、競争がより活発になる。
※複数の買取店による同時査定の結果
上の画像は同時査定の最後に、名刺の裏に査定額を書いて業者いっせいに提示した時の様子だ。最高額をつけた業者と買取契約することになる。
冒頭でもお見せしたが、車一括査定でアルファードを売却した時、ディーラー下取りと比べて96万円も高く売ることができた。
もちろん車種や車両状態、売却のタイミングなど様々な条件によって買取結果は違ってくるが、車一括査定で売れば、他の方法よりも高く売れやすいというのはその仕組みからいって事実だ。
まとめ
この記事では車を高く売るコツについて解説した。査定においてマイナス評価を減らし、プラス評価を増やす方法はたくさんある。無理のない範囲で、できる限り、査定に備えよう。